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東急ハンズ、池袋店を10月末で閉店 謝恩祭で多彩なお別れイベント
全力謝恩祭のポスター(東急ハンズ発表資料より)[写真拡大]
雑貨大手の東急ハンズは、東京都豊島区東池袋の池袋店を10月31日に閉店する。施設の老朽化により全面リニューアルしても改装費用に見合う集客の向上が見込めないと判断したためで、東京都内の主力店舗閉店は初めて。10月1日から「全力謝恩祭」と名づけたお別れイベントを開催し、37年の歴史に幕を閉じる。
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東急ハンズ池袋店は8フロアで構成する大型店で、売り場面積6,837平方メートル。1984年にJR池袋駅と複合施設のサンシャインシティを結ぶ繁華街に開店し、雑貨や文具、キッチン用品、DIY用品などを販売して若者だけでなく、訪日外国人観光客の人気スポットになっていた。猫と触れ合え、猫カフェブームの先駆けともいわれる「ねこぶくろ」も女性客らの人気を集めている。
新宿店、渋谷店と並ぶ東京都内の主力店舗に位置づけられてきたが、施設の老朽化が課題になるとともに、コロナ禍で売り上げが急速に落ち込んでいた。
東急ハンズは新型コロナウイルスの感染状況を見守りながら、既存店舗の収益改善に着手しているが、今のところ、池袋地区への再出店計画を打ち出しておらず、当面は新宿店、渋谷店など他地区の店舗に経営資源を投入するとみられる。
全力謝恩祭は10月いっぱい開催する。2階のエレベーター付近に店舗へのメッセージを書き込めるメモリアルコーナーを設置するほか、館内に散らばるクイズに答えて正解するとプレゼントをもらえるイベントや、税込2,000円の購入で参加できる福引、POPアートのライブなど多彩な催しを予定している。
東急ハンズはコロナ禍による売り上げ低迷などから2020年12月、神戸市中央区下山手通の三宮店、川崎市川崎区駅前本町の川崎DICE店、東京都国分寺市本町の国分寺店を閉店している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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