ハイク、2022年春夏コレクション発表 歴史を尊ぶ現代のモード

2021年9月7日 08:02

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記事提供元:ファッションプレス

 ハイク(HYKE)が、2022年春夏コレクションを「楽天ファッション・ウィーク東京」期間中の2021年9月3日(金)に発表した。今季は、ポーター(PORTER)、ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)、チャコリ(CHACOLI)とのコラボレーションも発表している。

■歴史の名作を踏襲しながら、現代のモードを突き進む

 現代的なモードを突き進みつつ、時にはエレガントとクラシック、またある時はミリタリーとワークといった服飾史のアーカイブ的な要素が往来するハイクのコレクション。ブランドデビュー時から磨き続けてきたその技は、シーズンを追うごとに進化している。

■機能素材やディテールで、クラシックをアップデート

 今季、特に目に留まったのが、高機能素材「PERTEX」を使ったアイテム。従来、アウトドアシーンでよく見るこのタフな機能素材の一面、羽のような軽やかさと、シルクのようなしなやかさをいかすため、あえて生地を泳がすようにトップスを仕上げ、スカートにはギャザーを施した。アシンメトリーな首元のジップと、たゆたう袖が特徴のトップスは、女性らしい繊細なプリーツが施された、繊細なシアーな素材とレイヤードしても何ら違和感はない。

 ミリタリーコートもまた同じく「PERTEX」で再解釈され、大きいスロートラッチやフラップポケットの配置などは従来の古典的なものを踏襲しながらも、まったく新しいニュアンスを吹き込んでいる。また、ミリタリーのエッセンスを引き継いでのことだろうか、ガンフラップの延長線上にあるかのようなボタン、あるいはクロップド丈が特徴のトップスは、今季のアイコニックなデザインとなっている。

 ワークアイテムの象徴ともいえるデニム素材の再解釈も非常にハイクらしい。デニムジャケットは、スリムな身頃とボリューミーなパフスリーブの袖の対比が印象的。また、ダブルステッチの走るフラップポケット付きのデニムシャツは、パワーショルダーでクラシックを加味した。

■エレガントとクラシックへの言及

 エレガントとクラシックの部分で言及するならば、先に少し述べたパフスリーブやスリットの入った袖、ウエストマークとなった大きなリボンなど、かつての女性貴族たちの服装史にならうようなディテール。また、トガのように一枚布を彷彿とさせるスカートのデザインもそうだろう。メンズのクラシックなスタイルも重要で、ジャケットやベストが登場しているが、極力ミニマルを貫いた印象。スカートやワンピースの下に穿いたワイドパンツは、マニッシュなムードをにおわせ、女性らしさとの均衡を図っている。

■ポーター、ビューティフルシューズ、チャコリとコラボ

 また、今季は3ブランドとコラボレーション。新たにポーターとコラボレーションし、同ブランドのアイコニックなヘルメットバッグをアレンジした。また、アウトドアサンダルはビューティフルシューズとのコラボレーションによるもので、「Mules」と「BAREFOOT SANDALS」をアップデートさせた新作の「BAREFOOT SANDALS FIDLOCK ver.」を採用している。

 さらにもうひとつ、チャコリとのコラボレーションでは、「British Military Helmet Bag」から着想を得てデザインした「レザーバッグ」と、「French Military Helmet Bag」から着想を得てデザインした「レザードローストリングバッグ」の新色が登場している。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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