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NYの視点:米7月CPI、高インフレ一時的とのFRBの見通しを裏付け
記事提供元:フィスコ
*07:34JST NYの視点:米7月CPI、高インフレ一時的とのFRBの見通しを裏付け
米労働省が発表した7月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.5%となった。伸びは6月+0.9%から縮小。2月来の低い伸びとなった。前年比では+5.4%。伸びは6月から縮小予想に反し同水準を維持した。一方で、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ動向を判断する上で重要視している変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は前月比+0.3%と、伸びは6月+0.9%から予想以上に鈍化し、3月来で最小となった。前年比では+4.3%と、予想通り、6月+4.5%から伸びが鈍化した。
特にパンデミックによる需要急増で価格が6月まで2桁台の上昇ペースを示していた中古の車・トラック価格の上昇が大幅鈍化。7月は+0.2%と、前月の+10.5%から大幅に減速した。前年比では依然40%超の上昇。輸送も+0.6%と、伸びは6月の+3.6%から鈍化。衣料品も横ばいと、前月の+0.7%から鈍化した。
FRBの見通し通り、高インフレが一過性な要因が押し上げており、今後、鈍化するとの予想を裏付ける結果となった。急いで金融を引き締める必要も、今のところ見られない。
新車:+1.7%(6月+2.0%、前年同月比+6.4%)
エネルギー:+1.6%(+1.5%、+23.8%)
居住費:+0.4%(+0.4%、+3.4%)
食品:+0.7%(+0.8%、+3.4%)
衣料品:+0(+0.7%、+4.2%)
輸送:+0.6%(+3.6%、+19.4%)
中古車・トラック:+0.2%(+10.5%、+41.7%)
など《FA》
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