関連記事
ピン!とくるものを感じた、PBR1倍割れ企業
株式市場が3連休に入る直前の6日の引け後に、Y・K氏と久方ぶりに電話で話をした。
【こちらも】都を提訴した飲食品店チェーン:グローバルダイニングに関する一考察
Y・K氏は歳こそ私に近いはず(女性ゆえ確認したことはない)だが、(株式)投資・資産運用の世界と文字通り真摯に向かい合ってきた(ている)御仁。FP資格・アナリスト資格・投資顧問業資格を、難関試験を通って肩書に背負っている。
「株式投資家も随分便利な環境に身を置く時代になったね」という私に彼女は、「環境が良くなりすぎたのが良いのか悪いのか・・・。やはり投資の対象を俎上に引き上げるときは、苦労しなくては・・・」とした。
実は私は3連休中に「低PBR(1倍以下)銘柄に投資妙味を覚えるものはないか」を調べようと思っていた。いまはパソコンなどで「低PBR銘柄ランキング」式の検索をすると、名ばかりの口座を持つ証券会社に依頼しなくても、いくらでも容易に確認することができる。Y・K氏の言に多少の後ろめたさを覚えながらも結局、苦労なく作業をした。
6日の大引け段階での「東証1部上場銘柄でPBR0.5倍以下」を、作業の対象にした。ランキングをみて改めて唸らされたのは、1位(0.10倍)の栃木銀行をはじめ「地銀(及び地銀を傘下におさめるホールディングス)」の多さだった。時代を映していた。
そうした中、12位に東電HDが入っていた。改めて詳細は調べなかった。狙いはあくまで「俎上に載せてもよいのでは」という要因を含む企業のピックアップだったからだ。結局、以下の様な銘柄に出会った。
●日本山村硝子: 赤字幅縮小、予想PBR0.21倍。●青山商事: 増収黒字転換計画、0.21倍、IFIS目標平均株価対時価29%高。●GMB: 黒字転換計画、0.25倍。●トピー工業: 大幅黒字転換(今期営業利益計画35億円/前期29億円強の損失、前期後半から鉄鋼需要・自動車向け需要が回復傾向入り顕著)、0.25倍、予想税引き後配当利回り2.76%)。●アーレスティ: 増収・黒字転換、0.22倍。●そしてAOKIHD: 営業利益黒字転換計画(50億円、前期は58億円近い損失)、0.43倍、五輪(の公式服装、結団式等公式行事用&閉会式用を担当)関連。
そしてこの原稿を書き終えようとするタイミングで、五輪女子ゴルフで稲見萌寧選手の「銀メダル獲得」が伝えられた。彼女は都築電気所属。6日の都築電気の終値での予想PBRは0.93倍。さて10日の同社株は稲見選手の快挙を反映しているのだろうか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
スポンサードリンク