注目の欧米経済指標:ECBの金融緩和策は長期継続の可能性

2021年7月17日 14:31

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記事提供元:フィスコ


*14:31JST 注目の欧米経済指標:ECBの金融緩和策は長期継続の可能性
7月19日-23日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■20日(火)午後9時30分発表予定
○(米)6月住宅着工件数-予想は159万件
参考となる5月実績は157.2万件。4月実績を上回っており、住宅市況はまずまず順調との見方が多い。6月は5月実績を上回る可能性がある。

■22日(木)午後8時45分発表予定
○(欧)欧州中央銀行理事会-予想は金融政策の現状維持
欧州中央銀行は2%のインフレ率を設定し、一時的なオーバーシュートを容認している。欧州中央銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する可能性が高いとみられており、ラガルド総裁の会見では金融緩和策の早期縮小について否定的な見解が提示される見込み。

■23日(金)午後5時発表予定
○(欧)7月マークイットユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)-予想は62.1
参考となる6月実績は63.4。製造業の景況感は6月実績を下回る見込みだが、60超の高い水準を維持する可能性が高い。経済活動の拡大によってユーロ圏の景気回復は継続していることを示唆する数字になるとみられる。

■23日(金)午後10時45分発表予定
○(米)7月マークイットサービス業購買担当者景気指数(PMI)-予想は65.0
参考となる6月実績は64.6。ワクチン接種の普及によって対面型サービス業の企業活動は拡大しており、米国経済は正常化に向かいつつあることから、7月の指数は6月実績と同水準かわずかに上回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・20日(火):(日)6月全国消費者物価指数、(欧)5月ユーロ圏経常収支
・21日(水):(日)6月貿易収支
・22日(木):(米)6月景気先行指数、(南ア)南アフリカ準備銀行が政策金利発表
・23日(金):(英)6月小売売上高、(欧)7月マークイットサービス業PMI、(米)7月マークイット製造業PMI《FA》

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