国内外の注目経済指標:中国の4-6月期GDP成長率は8%レベルか

2021年7月10日 14:31

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記事提供元:フィスコ


*14:31JST 国内外の注目経済指標:中国の4-6月期GDP成長率は8%レベルか
7月12日-16日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■13日(火)午後9時30分発表予定
○(米)6月消費者物価コア指数-予想は前年比+4.0%
参考となる5月実績は前年比+3.8%。中古車、家庭用調度品、航空運賃、衣料品の価格が主に上昇。6月については社会活動の拡大などを通じてサービス需要は増大しており、インフレ率は5月実績をやや上回る可能性がある。

■15日(木)午前11時発表予定
○(中)4-6月期国内総生産-予想は前年比+8.0%
参考となる1-3月期の成長率は、前年比+18.3%の高い伸びを記録。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための経済封鎖によって昨年1-3月期の経済成長率はマイナスを記録しており、今年1-3月期の高い伸びは反動によるもの。4-6月期については、鉱工業生産の拡大や固定資産投資が一定の水準を維持していることから、前年比+8%程度の高い伸びとなる見込み。

■16日(金)決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は金融政策の現状維持
日本政府は新型コロナウイルス対策で、東京都を対象に7月12日から8月22日までの期間、緊急事態宣言を発出する。また、まん延防止等重点措置については、埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県を対象に、来月22日まで延長される。大都市部の経済活動は抑制されることから、日本銀行は現行の大規模な金融緩和策を長期間維持することが確実視されている。

■16日(金)午後9時30分発表予定
○(米)6月小売売上高-予想は前月比-0.5%
参考となる5月実績は前月比-1.3%で大幅な減少となった。米国経済は正常化に向かいつつあるが、個人消費がただちに拡大する状況ではないとみられている。6月については、5月の売上高が減少したことを考慮する必要があるが、5月に続いて前月比マイナスとなる可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・12日(月):(日)5月コア機械受注、(日)6月国内企業物価指数
・13日(火):(中)6月貿易収支
・14日(水):(NZ)NZ準備銀行が政策金利発表、(欧)5月ユーロ圏鉱工業生産、(米)6月生産者物価指数、(加)カナダ中央銀行が金融政策発表
・15日(木):(豪)6月失業率、(米)6月鉱工業生産
・16日(金):(欧)5月ユーロ圏貿易収支、(米)7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値《FA》

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