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早期テーパリング観測でドル買い継続か 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
*13:23JST 早期テーパリング観測でドル買い継続か 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。
ドル・円は、強含みました。6月30日発表の6月米ADP雇用統計で民間部門雇用者数が市場予想を上回ったことから、リスク選好的なドル買いが活発となりました。7月2日発表の6月米雇用統計で失業率は上昇したものの、非農業部門雇用者数は予想以上に増加しています。国際通貨基金(IMF)が「量的緩和策の段階的な縮小(テーパリング)は2022年前半の開始が必要となる可能性が高い」と指摘したことや、ダラス地区連銀のカプラン総裁が「テーパリング開始は遅いよりも早い方が良い」との見方を示したこともドル買い材料となっています。
ユーロ・円は下げ止まりました。6月29日発表のドイツの6月消費者物価指数が予想を下回ったことや、6月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことから、ユーロ売り・米ドル買いが活発となり、この影響でユーロ・円は一時131円28銭まで下落しました。ただ、米ドル・円相場が円安方向に振れた関係で対円レートは持ち直し、週後半は主に132円台前半で推移しています。
さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。
ドル・円は『強含み』を予想しています。週末前に一時111円台後半までドル高・円安に振れる展開となりました。『6月30日発表の6月米ADP雇用統計で民間部門雇用者数が市場予想を上回ったことや、新規失業保険申請件数の減少を受けてリスク選好的なドル買いが活発となった』と分析しています。また、『国際通貨基金(IMF)が「量的緩和策の段階的な縮小(テーパリング)は2022年前半の開始が必要となる可能性が高い」と指摘したことや、ダラス地区連銀のカプラン総裁が「テーパリング開始は遅いよりも早い方が良い」との見方を示したこともドル買い材料となった』と述べています。
ユーロ・円については『下げ止まり』を予想しています。6月29日発表のドイツの6月消費者物価指数が予想を下回ったことや、6月米消費者信頼感指数が予想を上回ったことから、『ユーロ売り・米ドル買いが活発となり、この影響でユーロ・円は一時131円28銭まで下落した』と述べています。ただ、『米ドル・円相場が円安方向に振れた関係で対円レートは持ち直し、週後半は主に132円台前半で推移した』と分析しています。
ポンド・円は『伸び悩み』を予想しています。7月下旬に都市封鎖措置(ロックダウン)は全面的に解除される可能性があることから、『リスク回避的なポンド売り・円買いは縮小』していると述べています。しかしながら、『ベイリー英中央銀行総裁が「一時的なインフレ高進に過剰反応すべきではない」との見方を示したことから、リスク選好的なポンド買い・円売りは拡大せず、週後半のポンド・円は主に153円台後半で推移した』と言及しています。
今週の豪ドル・円は『下げ渋り』を予想しています。米消費者信頼感指数や雇用情勢の改善を受けて米ドル買い・豪ドル売りが活発となり、『この影響で豪ドル・円は週初の84円19銭から82円81銭まで下落した』と述べています。ただ、『原油価格の上昇や米ドル・円相場が円安方向に振れたことから、リスク選好的な豪ドル買い・円売りがやや優勢となり、7月1日に83円66銭まで戻す場面があった』と言及しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子《FA》
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