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国内外の注目経済指標:ECBの金融政策は現状維持の公算
*14:38JST 国内外の注目経済指標:ECBの金融政策は現状維持の公算
6月7日-11日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。
■8日(火)午前8時50分発表予定
○(日)1-3月期国内総生産改定値-予想は前期比年率-4.9%
参考となる速報値は前期比年率-5.1%。1-3月期の全産業設備投資額は前年同期比-7.8%で市場予想を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための経済制限措置は国内経済を圧迫している。個人消費はやや抑制されていることから、改定値は速報値をやや下回る可能性もある。
■8日(火)午後9時30分発表予定
○(米)4月貿易収支-予想は-681億ドル
参考となる3月実績は-744億ドル。財の輸入額は過去最大となった。輸出額は前月比で増加したが、景気回復による国内需要の増大で輸入額はさらに増える可能性がある。4月については、消費財と資本財の輸入が増える可能性があるが、複数の項目で輸出額は増加するとみられており、貿易赤字は3月実績との比較で縮小する可能性がある。
■10日(木)午後8時45分結果判明予定
○(欧)欧州中央銀行理事会-予想は金融政策の現状維持
欧州中央銀行(ECB)の金融政策調査部門責任者はインフレ目標について、厳密な数字よりレンジで設定した方が、インフレ期待をうまく制御できるとの研究結果を公表しており、ECBの金融政策に影響を及ぼす可能性がある。ただ、今回の理事会では、パンデミック購入プログラム(PEPP)の現行の購入ペースを維持することが決定される見込み。
■11日(金)午後11時発表予定
○(米)6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報-予想は83.0
参考となる5月CB消費者信頼感指数は117.2で市場予想を下回った。主にワクチン接種の拡大によって、米国における新型コロナウイルスの感染流行は終息に向かいつつある。雇用情勢の顕著な改善は期待できないものの、消費者信頼感は4月との比較で多少改善する可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・7日(月):(中)5月貿易収支
・8日(火):(日)4月経常収支、(独)4月鉱工業生産、(欧)1-3月期ユーロ圏域内総生産、(南ア)1-3月期国内総生産
・9日(水):(中)5月消費者物価指数、(独)4月経常収支、(加)カナダ中央銀行が金融政策発表
・10日(木):(日)5月国内企業物価指数、(米)5月消費者物価指数
・11日(金):(英)4月鉱工業生産、(英)4月商品貿易収支《FA》
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