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エイチーム、INSPEC、アサヒHDなど/本日の注目個別銘柄
<5857> アサヒHD 3985 -345大幅反落。連結子会社を割当先とする第三者割当による新株予約権の発行を発表している。割当期予定先として、新株予約権と同等の内容の交換券が付与された交換社債を発行し、海外機関投資家向けに販売するようだ。調達資金は約2億ドル、運転資金や海外子会社に対する投融資に充当するようだ。権利行使による最大の希薄化率は12.36%となり、希薄化を警戒する動きが優勢となっている。
<5802> 住友電工 1546.5 -11.5急落後もみ合いに。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の900億円から1000億円に引き上げ、ワイヤーハーネスなどの上振れが主因となっている。第3四半期決算発表直後のタイミングではあるが、半導体不足などによる自動車生産への影響を過度に織り込んでいた面があり、いずれは上方修正されるとの見方が大勢ではあった。地合いの悪化も加わり、ポジティブな反応は限定的になっている。
<9024> 西武HD 1280 -70大幅反落。前日に収益予想の下方修正を発表している。営業損益は従来の560億円の赤字から580億円の赤字に減額、固定費削減が目標値未達となっているようだ。また、固定資産の減損もあって、純損益は630億円の赤字から800億円の赤字に下方修正。サプライズは限定的とみられるものの、株価の上昇を要因として野村證券が投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしており、利食い売りの動きにつながっている。
<6656> INSPEC 2404 -231大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表している。営業損益は従来の1.7億円の黒字から3.7億円の赤字に、のれんの減損処理や有価証券評価損などが発生したことで、純損益は1億円の黒字から10.4億円の赤字に下方修正している。海外ユーザー向け案件について、引き渡しの遅れや商談自体のずれ込みが発生しているようだ。想定外の赤字転落をネガティブ視する動きが優勢に。
<9507> 四国電力 743 -7続落。前日に業績予想修正を発表している。経常利益は従来予想の100億円から30億円、前期比89.3%減益にまで下方修正している。1月の寒波による需給ひっ迫、卸電力取引市場の価格高騰による影響などが背景。地合いの悪化も加わり売り先行となっているが、下振れは想定線であり、配当予想も据え置きであることから、悪材料出尽くし感も台頭、下げ幅は小幅にとどまっている。
<6508> 明電舎 2283 -22反落。前日に業績予想の修正を発表。営業利益は70億円から77億円に増額、産業システム分野の売上が想定よりも改善する見込みのもよう。また、保有不動産売却による特別利益の発生で、純利益は47億円から73億円に引き上げた。未定としていた期末配当金は28円としており、年間配当金は前期の50円から48円となる。前期比減配とはなるが、減配幅は小幅で、買い先行で始まるも、全般の地合い悪化で下げに転じた。
<6875> メガチップス 3415 +70大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、営業益は従来の42億円から47億円に増額、ゲームソフトウエア格納用LSIを中心としたLSI製品の需要が想定を上回る推移となっているようだ。また、SiTime社の新株発行、並びに株式売却の結果、株式売却益が227億円発生、これに伴い純利益は従来の27億円から200億円にまで大幅上方修正。なお、株式売出後のSiTime社の所有割合は32.2%となっている。
<7732> トプコン 1339 -5反落。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価を1800円としている。新型コロナ影響による需要減少からの改善が各事業で見られており、業績予想を引き上げているもよう。今後はICT自動化施工の普及加速、アイケアにおけるスクリーニングビジネスの伸長など成長戦略が徐々に進展する局面に入り、業績拡大の確度が高まってきたとしている。
<3662> エイチーム 1515 +300ストップ高。スクウェア・エニックスと共同で、スマートデバイス向けゲーム「FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER」を共同開発と発表した。1330万本以上の累計販売本数を記録している「FINAL FANTASY VII 」の世界を舞台にしたバトルロワイヤルゲームであり、年内の配信を予定している。人気化への期待は高く、業績インパクトの強さなどが意識される状況となった。《ST》
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