嘘か実か? 3週間で250万円暴騰のビットコインと期待される「安全資産」としての役割 前編

2021年2月22日 07:49

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 ビットコインの高騰はさらに加速し、21日21:00現在、1ビットコイン600万円の大台を超えた。2月初旬は350万円程度であったのだから、たったの3週間で250万円も高騰したことになる。

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 以前の記事で記載したテスラによるビットコインへの大規模投資だけではなく、ウォール街にある世界最大の投資運用会社ブラックロックのビットコイン投資開始が公表されるなど、確かに高騰する材料が相次いで発表されていることは間違いない。

 しかし、ここにきて各社が仮想通貨へ投資をする意味は何だろうか。ヒントは、貴金属であるゴールドを投資対象として嫌うウォーレン・バフェット氏による、バリック・ゴールドへの投資であろう。バリック・ゴールドは金の価格と相関して株価が推移しており、同社への投資は間接的なゴールドへの投資ともいえるからだ。

 これまでバフェット氏は「neither of much use nor procreative(あまり役に立たず、配当を生まない)」として貴金属への投資を忌み嫌っていたわけであるが、問題は、バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが、バリック・ゴールドへ投資をしたこと自体ではない。

 なぜなら、当時(2020年の4月~6月)のゴールドは史上最高値にあり、バリック・ゴールドの株価も高騰していたものの、PER(株価収益率)については約10倍前後であり、割安のサインがでていたことは確かなのだ。バフェット氏の基本的な投資方針でもある「割安で買って高値で売る」というバリュー投資家の姿勢には反していない。

 しかしながら、ゴールドとバリック・ゴールドの株価は2020年の8月に高値を付けた以降、市場のリスクオン傾向から逆相関となって下落に転じ、現在はバークシャー・ハザウェイが株を購入した時期と同等の水準にまで落ち込んでいるという実情がある。

 さらに、バークシャー・ハザウェイが、昨年末の時点でバリック・ゴールドの持ち分を半分解消していることも分かった。つまり、売却に関しては「原則的には長期間株式を保有する」というバフェット氏の基本的な投資方針から、明らかに逸脱する行為といえるのだ。

 実は、バークシャー・ハザウェイによるバリック・ゴールドへの投資は、バフェット本人が決めたわけではなく、バフェットの後継者たちが作ったポートフォリオへの組み込みであるとは言われているものの、いずれにせよ、彼らがこれまでのバフェット氏の投資方針を変えてまで、バリック・ゴールドへの投資を決めた理由は興味深い。(記事:小林弘卓・記事一覧を見る

続きは: 嘘か実か? 3週間で250万円暴騰のビットコインと期待される「安全資産」としての役割 後編

関連キーワードテスラモーターズビットコイン(Bitcoin)仮想通貨ウォーレン・バフェット

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