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NYの視点:今週の注目:米1月ISM、雇用統計、BOEなど
*07:40JST NYの視点:今週の注目:米1月ISM、雇用統計、BOEなど
短期投機家・投資家の円の買い持ち高は前々週からさらに減少した。
今週は、新型コロナウイルス感染、変異種の拡大に警戒感が強まる一方で、引き続きワクチンの供給や普及動向を睨む。バイデン政権はウイルスワクチンを供給加速する戦略を明らかにしたが、連邦準備制度理事会(FRB)も本年始めの連邦公開市場委員会(FOMC)で景気の見通しは追加経済対策支援とともにワクチンの展開次第との見方を再確認している。
また、英国中銀は金融政策決定会合で過去最低金利と、資産購入規模を据え置く見通し。ベイリー総裁の会見では、引き続きマイナス金利導入の可能性を探っていく。欧州中央銀行(ECB)はユーロ高にもかかわらず追加利下げには消極だと報じられており、英中銀もマイナス金利の導入に消極的な姿勢を示すと、欧州通貨買い、ドル売りに拍車がかかる可能性がある。
米国では最新1月ISM製造業景気指数で全米の製造業活動動向を探るほか、ISM非製造業景況指数で米国経済をけん引する消費動向を探る。さらに、1月雇用統計では、前月マイナスに落ち込んだ非農業部門の雇用者数が予想通り再びプラスに回復するかどうかに注目。12月はパンデミックによる経済封鎖が開始した4月来のマイナスに落ち込んだ。新型コロナウイルス感染が収束せず、厳格な規制が維持されたままで経済活動の再開はままならず企業の収益は落ち込み、コスト削減での従業員の削減に踏み切らざるを得ない状況が続いている。予想外に2カ月連続でマイナスに落ち込んだ場合は、FRBの長期にわたる大規模な金融緩和の継続を正当化し、ドルの上値を抑制することになる。
■今週の主な注目イベント
●米国
1日:1月ISM製造業景気指数、ボスティック米アトランタ連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演
2日:メスター・クリーブランド連銀総裁講演
3日:1月ADP雇用統計、1月ISM非製造業景況指数、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が講演、エバンス・シカゴ連銀総裁が金融政策・経済に関する討論会に参加、メスター・クリーブランド連銀総裁がイベントで司会
4日:週次新規失業保険申請件数、12月製造業受注
5日:1月雇用統計、12月貿易収支
●英国
1日:1月製造業PMI
3日:1月サービスPMI
4日:英国中銀金融政策決定会合:予想:金融政策据え置き
5日:ベイリー英中銀総裁とデギンドスECB副総裁が中銀とパンデミック後の経済を協議
●中国
3日:財新1月製造業・サービスPMI
●日本
3日:1月サービスPMI
●欧州
1日:ユーロ圏1月製造業PMI、失業率
2日:ユーロ圏、伊10−12月期GDP、
3日:ユーロ圏1月サービス業PMI、CPI
5日:ベイリー英中銀総裁とデギンドスECB副総裁が中銀とパンデミック後の経済を協議
●OPEC
3日:協調減産のレビュー《FA》
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