中国銀がSDGs私募債発行で地域応援、最近の私募債の動向とは

2021年1月31日 08:04

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 岡山市に本社を置く中国銀行は29日、SDGs私募債「地域応援型」の引き受けと、その手数料の一部を使い、兵庫県看護協会へ寄付をすることを発表した。

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 SDGs私募債「地域応援型」とは、SDGs(持続可能な開発目標)に関連した地域社会への貢献を目的とし、私募債発行企業からの手数料の一部で備品購入などを行う。それらを使って私募債発行企業が指定するSDGsに関連する先へ、銀行と発行企業の連名で寄贈する目的である。

 今回のSDGs私募債の発行企業は日本ビジネスデータープロセシングセンターで、中国銀行と連盟で寄付を行う。

 私募債とは、企業が発行する社債の1つである。企業が資金調達を目的に発行する債券で、方法としては株式会社が資金調達のために株券を発行する仕組みと似ている。

 社債には2種類あり、その1つは今回中国銀行が取り扱う私募債。なお、もう1つの社債は公募債と呼ばれる。

 私募債は、債券の中でも一括返済のみ認められていることが特徴である。償還期限が到来すると、一括返済が基本である。今回のSDGs私募債では、償還期間5年、満期一括償還とされている。

 このような私募債の特徴に加え、SDGsの要素を掛け合わせたのがSDGs私募債である。私募債発行により調達した資金を、SDGsの達成に向けて活用する。

 中国銀行の他にも、一部を寄付するSDGs私募債は、りそな銀行「SDGs推進私募債」、福井銀行「SDGs私募債」、横浜銀行「SDGs私募債」などがある。

 この内、横浜銀行ではSDGs私募債「SDGs医療・福祉応援私募債」として発行している。神奈川県と「SDGs推進に係る連携と協力に関する協定」を結び、概要については県のホームページでも閲覧可能である。具体的には、横浜銀行が神奈川県の「かながわコロナ医療・福祉等応援基金」に発行金額の0.1%相当額を寄付するという。

 また、福井銀行のSDGs私募債では、私募債を購入した顧客が寄付金の寄贈先を選べるサービスも行っている。

 SDGs私募債は、地域に根差した社会貢献が可能であり、発行する銀行のイメージ向上にもつながる。類似の債券では、環境問題への取り組みを目的としたグリーンボンドも近年は注目されている。単に投資や資金調達を目的とした債券の取り扱いではなく、他に意味を持たせた商品が増えていることから、今後はさらに有意義な資金の循環に意味を求める法人、個人も増えるのではないだろうか。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

関連キーワード横浜銀行グリーンボンド

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