中本パックスは続落も3Q高利益進捗率業績を見直しバリュー株買いが再燃余地

2021年1月20日 08:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 中本パックス<7811>(東1)は、19日は1640円で引けた。今年1月12日に発表した今2021年2月期第3四半期(2020年3月~12月期、3Q)業績が、増収増益転換し期初予想の2月期通期業績に対して高利益進捗率を示したことを手掛かりに業績上ぶれ期待を高め下値にバリュー株買いが続いていた。テクニカル的にも、25日移動平均線が下から75日移動線を上に抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換を示唆したこともポジティブに評価されている。

■食品関連、電子部品製造向け、自動車内装材などすべて好調推移

 同社の今期3Q業績は、売り上げ267億1000万円(前年同期比3.9%増)、営業利益13億9100万円(同16.1%増)、経常利益14億2100万円(同14.9%増)、純利益11億200万円(同32.1%増)と天候不順の影響を受けた前年同期から増収増益転換し、期初予想の2月期通期業績に対する利益進捗率は、85%~95%と目安の75%を大きく上回った。食品関連では、巣ごもり消費関連の中食・内食向けの冷凍食品、乳製品、豆腐などの包材が好調に推移し、IT・工業材関連も、電子部品製造用フィルムやスマホ向けが好調に推移し自動車内装材も回復、医療・医薬関連も、防護服やフェイスシールドなどの加工を受託、ジェネリック医薬品用フィルムが堅調だったことなどが要因となった。

 今2月期通期業績は、期初予想に変更はなく売り上げ345億円(前期比1.2%増)、営業利益16億2900万円(同6.2%増)、経常利益16億5000万円(同2.6%増)、純利益11億4800万円(同5.7%増)と増収増益転換を見込んでいる。ただ3Qの高利益進捗率業績から業績上ぶれ期待は強く、とくに純利益は、子会社株式の追加取得に伴う負ののれん発生益で今期第2四半期業績を上方修正したこともあり、東洋経済会社四季報最新号は13億円と観測、観測通りなら2019年2月期の過去最高(11億5600万円)を更新することになる。なお今期配当は、前期と同様の年間56円と予定している。

■GC示現で上昇転換し昨年来高値抜けから2018年高値目指す

 株価は、コロナ・ショック安に巻き込まれた昨年来安値967円から期末の配当権利取りで底上げ、今期業績の増益転換予想と巣ごもり関連株人気が加わり1640円までリバウンドし、今期第1四半期業績が減益転換したことで1441円安値まで再調整したが、今期第2四半期業績の上方修正で1666円高値をつけ、今期3Qの好決算で年初来高値1727円まで上値を伸ばし往って来いとなった。この間、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは11倍台、年間配当利回りは3.41%と割安であり、昨年来高値奪回、さらに2019年1月高値1771円抜けで弾みをつけ、2018年2月につけた株式分割権利落ち後高値2324円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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