KHCは底値圏、21年3月期は新型コロナ影響だが中期成長期待

2020年12月25日 08:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 KHC<1451>(東2)は兵庫県を地盤として、注文住宅建築請負などの住宅関連事業を展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で減収減益予想としている。当面は厳しい状況だが中期成長を期待したい。株価は軟調展開で4月の安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。21年3月期減収減益予想の織り込み完了して出直りを期待したい。

■兵庫県を地盤として住宅関連事業を展開

 兵庫県を地盤として住宅関連事業を展開する持株会社である。連結子会社5社において、1次取得層向け注文住宅建築請負、分譲用土地販売、分譲用建物(建売住宅)を展開している。親会社は日本アジアグループ<3751>である。

■21年3月期は新型コロナ影響だが中期成長期待

 21年3月期連結業績予想は、売上高が20年3月期比8.5%減の108億円、営業利益が40.3%減の4億円、経常利益が46.0%減の3億37百万円、純利益が48.3%減の2億16百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比11.2%減の51億12百万円、営業利益が49.4%減の1億50百万円、経常利益が55.1%減の1億24百万円、純利益が59.2%減の76百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響で営業活動が制約を受け、着工遅延も発生した。住宅請負は完成引渡が32棟減少の119棟で20.6%減収、分譲用土地は引渡区画数が9区画減少の112区画で0.1%減収、分譲用建物は引渡棟数が10棟増加の24棟で48.0%増収、その他は仲介手数料の減少で27.8%減収だった。

 新型コロナウイルスの影響で当面は厳しい状況だが、8月~9月の受注が前年比増加と回復傾向であり、中期成長を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は軟調展開で4月の安値に接近しているが、ほぼ底値圏だろう。21年3月期減収減益予想の織り込み完了して出直りを期待したい。12月24日の終値は516円、時価総額は約20億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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