【話題】売買最終日の後場、2万7000円のコール12月物が一時2.5倍に急騰

2020年12月10日 17:41

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■2万円だったのが一時5万円に、ソフトバンクG高く期待再燃

 12月10日は先物、オプション各12月物の売買最終日だった。オプション市場で、行使価格2万7000円のコール12月物は、前場20円前後で小動きの推移だったが、後場は、日経平均の回復とともに日経平均が2万7000円に乗る期待がよみがえり、一時50円まで急伸する場面があった。「1単元」でみると2万円前後だったのが一時5万円になった。

■日経平均2万7000円乗せ期待よみがえるが時間切れも迫る

 この日の日経平均は、前場177円96銭安(2万6639円98銭)まで下げて終始軟調に推移し、後場も105円安で始まった。だが、影響度の大きいソフトバンクG<9984>(東1)が一段高となり、一時は日経平均を200円押し上げる値上がりを見せたという。これを受けて日経平均も14時前には前日比で高くなり、一時34円83銭高(2万6852円77銭)まで上げる場面があった。

■あとは11日算出のSQにゲタを預けることに

 2万7000円のコール12月物は、これを受けて後場急騰したわけだが、結局、大引けは24円だった。このコールは日経平均が2万7000円に乗らないと価値を生まない。このため、いっときは乗る期待が盛り上がったものの、売買できるのは15時10分まで。大引けにかけては再び沈滞ムードが漂う形になった。50円をつけたのは一瞬の出来事だったという。

 あとは、11日に算出されるSQ(特別清算指数:先物の最終清算値段、オプションの権利行使価格)にゲタを預ける形になり、SQが2万7000円以上になれば差額が利益になる。半面、2万7000円に乗らないと紙クズになる。大引けで24円という値段がついたのは、このSQに賭ける買いがあったことになる。

■売買最終、紙クズを避け少しでも高い値段で「生還」させたい

 ソフトバンクGが後場一段高となった要因としては、出資先の米国企業ドアダッシュが米国時間の9日に上場し、これによる含み益が100億ドル(約1兆円)を超えるとの報道が昼過ぎに伝えられたことなどが挙げられた。14時前にかけて一時8900円(1411円高)まで上げ、計算上は1銘柄で日経平均を200円強押し上げる場面があった。

 ただ、このソフトバンクGの後場一段高について、市場関係者に聞くと、「人工的な上げのニオイがした」との見方もある。売買最終日に入ったコールや先物などを少しでも高い値段で「生還」させたい投資家が、ソフトバンクG株の上げを増幅させたくなる気持ちはわからなくもないようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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