NY株式:NYダウ344ドル安、根強いコロナ懸念や利益確定の売りに押される

2020年11月19日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ344ドル安、根強いコロナ懸念や利益確定の売りに押される
米国株式相場は続落。ダウ平均は344.93ドル安の29438.42ドル、ナスダックは97.74ポイント安の11801.60ポイントで取引を終了した。製薬大手ファイザー(PFE)が開発中の新型コロナウイルスのワクチンの最終分析で有効性が95%に達したと発表、年内にもワクチン実用化の目処が立ったほか、米連邦航空局(FAA)がボーイング(BA)の737マックスの運航停止措置を解除したことが好感され寄り付き後上昇した。しかし、史上最高値付近からは利益を確定する売り意欲も強く下落に転じ、新型コロナ感染拡大でNY市が公立学校を再び閉鎖することを発表すると、引けにかけて下げ幅を拡大。セクター別では、自動車・自動車部品が大きく上昇した一方で、エネルギーが大きく下落した。

製薬大手ファイザー(PFE)は数日中にも緊急使用の申請を行う予定で、FDAの承認が得られれば年内にもワクチンが実用化される可能性が強まったため小幅上昇した。ディスカウント小売りのターゲット(TGT)や衣料品小売りのTJマックス(TJX)は第3四半期決算が予想を大幅に上回りそれぞれ上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はモルガンスタンレーの投資判断引き上げが好感され上昇した。一方で、ホームセンター運営のロウズ(LOW)は予想を下回った決算が嫌気され下落した。

航空のユナイテッド(UA)は来年第1四半期に737マックス機の運航再開を計画している。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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