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ルネサス、レーザーテック、サイゼリヤなど/本日の注目個別銘柄
<6723> ルネサス 851 +6反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も670円から1000円に引き上げている。車載半導体の業界平均成長率への回帰、非車載半導体の成長余地、収益性の改善など来期以降の3つの業績ドライバーは、依然として株価に織り込まれていないと判断のもよう。これらが評価されるに従って、株価は現在の水準からさらに上昇する可能性としている。
<7581> サイゼリヤ 1993 -143大幅反落。前日に20年8月期の決算を発表、営業損益は38億円の赤字となり、上場来初の赤字となっている。前期比では134億円の損益悪化に。第3四半期までの状況から、実績値には大きなサプライズがないものの、21年8月期も10億円の赤字見通しとしており、想定以上の収益回復の遅れが嫌気される展開になっている。既存店売上高の伸び悩みによる国内事業の収益低迷が続くようだ。
<6544> JESHD 4440 +385急騰し上場来高値を更新。12月末を基準とした1:2の株式分割実施を発表した。投資単位当たりの金額引き下げによる流動性の向上、投資家層の拡大を図ることが目的。堅調な株価推移が続く中、短期資金の関心が向かった。また、エレベーター等メンテナンス事業を手掛ける長野エレベーター、関西エレベーター2社の子会社化も発表。前者は約300台、後者は約1400台の保守管理を行っており、収益増への寄与が期待された。
<7818> トランザク 1030 -152急落。前日に20年8月期の決算を発表、営業利益は28億円で前期比36.9%増益となっている。10月5日に業績修正を発表しており、実績値にはインパクトがない。一方、21年8月期は25.3億円で前期比9.7%減益を見込んでいる。新型コロナの感染再拡大を前提とする保守的な計画とみられ、連続増配計画も発表しているが、予想外の減益予想をネガティブ視する動きが優勢に。
<7520> エコス 2494 +236急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は32億円で前年同期比56.2%増益、10月12日に大幅上方修正した水準をやや上回る着地になった。同時に上方修正した通期予想60億円、前期比39.9%増益は据え置いている。想定通りの好決算となった形だが、上方修正後の株価のポジティブ反応が限定的であったこと、PER水準に割安感が残ることなどから、あらためて好決算評価の流れとなっている。
<3387> クリレスHD 605 +29大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業損益は96.4億円の赤字となり、前年同期比では139億円の損益悪化となっている。第1四半期は77.3億円の赤字であり、赤字幅はやや拡大する形にもなっている。未定としていた上半期配当金は無配に。決算数値に対して新たなネガティブインパクトは限定的であるなか、前日にかけて警戒感も先行していたことで、短期的な悪材料出尽くし感が優勢となっている。
<3627> JNS 683 -82大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は1.7億円で前年同期比31.7%減益となっている。第1四半期決算に続いて2ケタの減益となっている。デバイスソリューション事業におけるインバウンド関連製品などが大幅に減少しているもよう。通期予想は据え置きで3-8億円の幅広いレンジにしているが、上限レベルでの着地はやや厳しい状況ともみられているようだ。
<6920> レーザーテック 9550 -120反落。関連性の強い蘭ASMLが前日に決算を発表、それを受けて株価が軟化していることをマイナス視している。ASMLの7-9月期業績実績は大幅増収増益と、市場の期待値に沿った好決算であった。受注高も前四半期比では増加し、第4四半期の業績見通しも市場予想並みとなっている。一方、21年の売上見通しは10%台の前半とされており、市場予想は下回っているようだ。《US》
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