今週の注目:米小売売上高、PPI、CPI、IMF・世銀会合、EUサミット

2020年10月12日 07:37

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記事提供元:フィスコ


*07:37JST 今週の注目:米小売売上高、PPI、CPI、IMF・世銀会合、EUサミット
シカゴ先物のデータによると、投機家や投資家の円の買い持ち高が前々週から減少した。

今週は引き続き米与野党の包括的経済対策を巡る交渉の行方を睨む。15日には大統領候補の第2回討論会が予定されていたが、バーチャルに切り替わったためトランプ大統領が参加を取り止める意向。ただ、流動的で動向で引きつづき注視が必要。

米国では9月消費者物価指数(CPI)、9月生産者物価指数(PPI)といったインフレ指標に注目が集まる。加えて米国経済の7割を占める消費動向を判断するために最新10月ミシガン大消費者信頼感指数や9月小売売上高速報に注目。小売売上高は8月から伸びが拡大する見込み。ただ、政府の支援策が失効済みで労働市場の伸びが鈍化、可処分所得も減少しているため消費の伸びが鈍化した可能性も除外できない。ネガティブサプライズには警戒が必要だ。一方、国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しを上方修正する公算。また、中国経済も改善基調が続いており貿易、輸出指標も堅調な結果が期待され、リスク選好の動きを後押しする可能性がある。

欧州各国は新型ウイルスが再拡大しており外出規制が再び強化されるリスクに直面、景気回復を抑制する。見通しの悪化で欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を受けたユーロ売りに上昇は限定的と見る。また、英国と欧州連合(EU)の離脱に絡む通商交渉が大詰めを迎える。15日のサミットまでに合意できなければ英国は交渉を打ち切ると警告するなど合意ない離脱が脅威となるが、一方で、いずれ合意に達するとの楽観的見方も根強く、ポンドの乱高下が予想される。

■今週の主な注目イベント

●米国
12日:コロンブスデーで米国債券相場は休場。株式市場は通常通りの取引

13日:9月消費者物価指数(CPI)、バーキン米リッチモンド連銀総裁討論会参加

14日:9月生産者物価指数(PPI)、バルニエEU首席交渉官は経済見通しに関して講演、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長、IFF年次会合で米経済見通しに関し講演、バーキン米リッチモンド連銀総裁がNYエコノミッククラブ主催の討論会参加、カプラン米ダラス連銀総裁、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長が講演

15日:新規失業保険申請件数、10月ニューヨーク連銀製造業景気指数、9月輸入物価指数、10月フィラデリフィア連銀景況、ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長がパンデミック対応策に関し討論、カプラン米ダラス連銀総裁が講演、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がNYUで現在の経済などに関して講演

16日:9月小売売上高速報、9月鉱工業生産・設備稼働率、8月企業在庫、10月ミシガン大消費者信頼感指数、ウィリアムズ米NY連銀総裁が講演

●12日‐18日:国際通貨基金(IMF)世銀年次会合:13日最新の世界経済見通しを発表、12日‐16日:国際金融協会(IIF)年次会合、黒田日本銀行総裁の講演

●欧州
15-16日:欧州連合(EU)首脳会談

●中国
13日:9月貿易収支、輸出・輸入
15日:9月PPI、CPI

●地政学的リスク
ベネズエラ
北朝鮮:
イラン
ガザ紛争
シリア
イエメン
香港《CS》

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