欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、リスクオフ継続で円買いが下押しも

2020年9月23日 17:25

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記事提供元:フィスコ


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、リスクオフ継続で円買いが下押しも
23日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。リスクオフムードが広がるなか、欧州やオセアニアの通貨が売られドル選好地合いが続く見通し。ただ、株安に振れれば円買いが見込まれ、ドルの重石となりそうだ。

英国や欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大でロックダウン強化が嫌気され、金融市場はリスクオフのムードに覆われている。そうしたなか、前日はシカゴ連銀のエバンズ総裁が連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策について、インフレ率が平均2%超になる前に政策金利の引き上げは可能と発言。市場ではタカ派と受け止められ、ドル買いが優勢となった。本日アジア市場で本邦勢による連休明けの買いは一巡したものの、全般的に先行き不透明感が広がり欧州やオセアニアの通貨が売られ、ドル選好地合いが続いている。

この後の海外市場でも、安全通貨のドルと円が買われやすい見通し。週明けにラガルド欧州中銀(ECB)総裁がユーロ高に言及したほか、豪準備銀行の来月利下げ観測やNZ準備銀行のハト派姿勢などが材料視され、引き続き欧州やオセアニアの通貨は買いづらい。一方、今晩はFRBの議長や副議長、連銀総裁の発言機会があり、前日同様に非ハト派寄りの内容が示されればドル買いが見込まれる。ただ、米国のPMIは強弱まちまちと予想され、株価が不安定になればリスク回避的な円買いがドルを含め主要通貨を下押しする展開となろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月製造業PMI速報値(予想:51.9、8月:51.7)
・17:00 ユーロ圏・9月サービス業PMI速報値(予想:50.5、8月:50.5)
・17:30 英・9月製造業PMI速報値(予想:54.0、8月:55.2)
・17:30 英・9月サービス業PMI速報値(予想:55.8、8月:58.8)
・22:00 米・7月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、6月:+0.9%)
・22:45 米・9月製造業PMI速報値(予想:53.3、8月:53.1)
・22:45 米・9月サービス業PMI速報値(予想:54.5、8月:55.0)
・22:00 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン講演
・23:00 パウエル米FRB議長コロナウイルスに関する下院特別委出席
・24:00 エバンス米シカゴ連銀総裁オンライン討論会参加(米経済と金融政策)
・01:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁オンライン討論会参加(米経済)
・02:00 米財務省5年債入札
・03:00 クオールズ米FRB副議長オンライン講演(経済見通し)《FA》

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