米FRB、インフレ目標超えるまで低金利を維持

2020年9月18日 20:11

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●米FRB低金利維持を決定

 米国連邦準備理事会(FRB)は、9月15、16日に開いた連邦公開市場員会(FOMC)において、FF金利の誘導目標を0-0.25%に据え置くことを決定した。

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 FOMC後の声明で、インフレ目標の2%を超えるまで、FRBが実質ゼロ金利を維持することを表明している。

 3年後の2023年末まで政策金利が据え置かれるとの見通しを示し、低金利を市場に確約する「フォワード・ガイダンス」を導入した。この声明は市場に対し強いメッセージとなる。

●コロナショックへの対応は続く

 FOMCの声明では、「インフレ率が2%をやや超えるような軌道に乗せるまで維持する」と明記している。米国債や住宅ローン担保証券(MBS)などを買い入れる量的緩和も現状通り続ける。

 パウエル議長は、景気が想定を上回るペースで改善しているとしながら、「数百万人の失業者が要る状況は見失わない」ともしている。

 景気の回復を継続させながら、失業率を減らしたいという思惑がる。状況が好転しなければ、2023年末以降も実質ゼロ金利政策を続ける可能性も十分ある。

 リーマンショック時にも実質ゼロ金利政策を導入したが、15年12月のゼロ金利解除時は、物価上昇率が0.4%だった。当時は株価の上昇もあり、予防的な側面もあったが、今回のフォワード・ガイダンスは強力で、そういうこともなさそうだ。

●マーケットへの影響は?

 投資家にとって、今回の声明は朗報で、株価が上がる要因になりやすい。

 しかし声明後は、S&P500とナスダックは下落して取引を終えた。ハイテク株の調整があったことと、織り込み済みだったのではとの見方もある。

 今回のFOMCの声明文は、2023年まで株価にとって、有利な状況が続くというメッセージであることは間違いない。投資家にとって、大きな追い風ではあるだろうが、一方で現在の米国株はロビンフッダーや給付金バブルという過熱感もある。

 一本調子で上がり続けることに期待するより、コロナ関連のニュースに大きく動くこともあるため、リスク管理が重要となる。過熱感の調整があることに注意して、割高銘柄を避けつつ投資する方がいいだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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