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電通グループ、富士フイルム、Uアローズなど/本日の注目個別銘柄
<4324> 電通グループ 2871 +63大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は287億円で前年同期59.0%増益、4-6月期は41億円で同53.9%減益となったものの、市場予想はやや上回る水準になっている。新型コロナの影響で広告需要が減少しているが、人件費を中心とした費用削減効果も大きく、国内外ともに懸念されたほどの収益悪化に至らなかった。業界内では相対的に底堅い決算と評価する動きが先行へ。
<4901> 富士フイルム 5138 +138続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は204億円で前年同期比45.1%の大幅減益になったが、市場予想は60億円程度上振れた。同業他社では赤字決算も多かった中、相対的な底堅さが意識された。また、通期見通しを公表、営業利益は1400億円で前期比25.0%減益と見込む。コンセンサスは400億円近く下振れるが、250億円程度の一時費用も織り込んでいるもようで、実績値の上振れを評価する動きに。
<6592> マブチモーター 3795 +350急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は35.1億円で前年同期比57.8%減益、1-3月期の30.8億円、同30.8%減に対して、4-6月期は4.3億円で同88.9%減と減益幅が拡大。ただ、通期計画に関して、営業利益は据え置きだが、経常利益は77億円から89億円に上方修正しており、業績底打ち期待が高まる状況となった。会社側は、自動車電装向けで大型の引き合いが入ってきているともコメントしている。
<4595> ミズホメディー 1714 +300ストップ高。「全自動遺伝子解析装置Smart Gene」を用いた新型コロナウイルス感染症遺伝子POCT検査キット「スマートジーン新型コロナウイルス検出試薬」を、研究用試薬として8月19日より発売すると発表している。本試薬については、陽性一致率100%,陰性一致率100%として結果が公表されており、公的医療保険適用の対象ともなる。検査体制の拡充につながるものとして、今後の展開への期待が優勢に。
<3925> Dスタンダード 4960 -830急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.8億円で前年同期比28.4%減益になった。前期まで収益の急成長が続いていたほか、通期予想の12.5億円、前期比13.5%増との比較でも進捗率が低く、想定外の低調スタートと捉えられた。既存・新規サービスともに順調に受託は拡大中であるが、インフラ環境強化に伴う外注費を中心とした売上原価の大幅増加、人員増強に伴う人件費など販管費の増加が減益決算の要因。
<3197> すかいらーく 1548 -46続落。前日に上半期決算を発表、営業損益は181億円の赤字となり、前年同期比292億円の損益悪化となった。市場予想は100億円程度の赤字であったようだ。1-3月期は0.4億円の黒字であった。新型コロナの影響による既存店売上の大幅な減少が業績悪化の主因。通期予想は引き続き未定としており、優待内容も含めて今後の不透明感も残す形になった。同時に発表した7月月次動向も5カ月連続で2割強のマイナス成長に。
<7606> Uアローズ 1528 +192急騰。ZOZO<3092>創業者の前澤友作氏が新たに5%超を取得して大株主となったことが、大量保有報告書から明らかになった。6日に5.98%を取得し、7日には7.97%に買い増した。保有目的については、純投資を基本とするが、必要に応じて企業価値向上のため助言又は提案を行う可能性もあるという。アダストリア株式も5.60%を取得しており、追加株式取得に加え、前澤氏を中心とした新展開などへの思惑も。
<3928> マイネット 1658 +278急騰。前日に上半期決算を発表。営業利益は7.0億円で前年同期比10.8億円の損益改善となった。4-6月期も収益の改善傾向が続いた。また、通期予想は従来の7.5億円から11億円に上方修正。ゲームサービス事業において、タイトル毎のKPI管理手法・コスト管理手法の見直し、マネジメント体制の刷新効果などにより、既存タイトルを中心に収益性が大きく改善したもよう。進捗率からは一段の拡大も想定される形に。
<9749> 富士ソフト 5130 +260大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は84.5億円で前年同期比26.2%増益になった。第1四半期の同13.1%増から増益率は拡大し、従来予想の67億円を大幅に上回った。通期予想は136億円で前期比2.5%増益だが、高い進捗率から上振れへの期待が高まる状況に。ライセンス販売が好調に推移したほか、組込/制御系では社会インフラや自動車関連、業務系では流通サービスや製造業向けが堅調だった。《US》
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