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中国は「世界の部品供給拠点?」か「1生産拠点&市場?」 日産・ホンダ・トヨタの視点
新型コロナウイルスの影響による生産停滞が深刻だ。中国自動車業界団体が発表した「新車販売データ」によると、「1日当たり平均販売台数」では、「2月1~9日は前年同期比96%減、2月1~23日は同89%減」となった。2月は前年のほぼ1割しか売れなかったということだ。1割減ではなく9割減だ。しかしこれは、武漢閉鎖の様子を見れば予測できると言うものだ。
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中国では全土で緊急事態体制となり、食料を確保するための物流が心配になるほどで、とても車の販売どころではなかったであろう。3月に入り中国は落ち着きを取り戻しつつあるが、まだまだ正常とは程遠い。一方、日本では休校によって「ストレスがたまる」と不満が出ているが、中国のとった対策のすさまじさを見ると、その程度の対策で効果が出るとはとても思えなくなる。
未知のウイルスに対してワクチンも特効薬もない現在、対策と言っても「隔離」しかない。つまり、人と人の交流を止めることだが、生きるためには最低限度の物流は必要だ。しかし、確率は低いであろうが、この物流によっても感染しないとは言えまい。
武漢閉鎖の徹底ぶりであっても、なぜすぐに収束しないのかが分からないからだ。隔離前の感染だけが問題であったと考えられるのであろうか?
日本で考えるのなら、スーパーなどの物流での感染の確率がほとんどないのでなければ、終息することは望めない。すると、国民の大半が感染し「抗体」が出来て、ウイルス感染が不可能になるのを待つしかないこととなる。
つまりこれでは、自動車業界のサプライチェーンの心配どころではない。だが中国中心で部品調達をしてきたメーカーは、戦略を見直さねばなるまい。やはり、「グローバル発注、下請け」どちらが有利であるのかの検証になってくる。
その時、部品単体のコストで見るのか、ジャストインタイムでコストを見るのかの判断が伴う。これは、永遠のテーマであるのだろうか?
研究開発費が膨大な現状では、サプライヤーの規模も含めて単純には判断できまい。しかし、ジャストインタイムの資金効率は大変大きなものだ。「資金量」で考えるのが正解だ。
中国を「世界の部品供給拠点?」として見ているのが日産・ホンダで、中国を「1生産拠点&市場」と見ているのがトヨタと言える。さて、どちらが正解なのであろう?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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