新型コロナ、就活に「不安感じる」9割 就活イベントへの参加「抵抗感じる」半数超

2020年3月10日 07:11

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記事提供元:エコノミックニュース

クリエイターワークス研究所が美術系学生を対象に新型コロナに関連し学生に意識調査

クリエイターワークス研究所が美術系学生を対象に新型コロナに関連し学生に意識調査[写真拡大]

 1日から企業の採用説明会が解禁となり、2021年春卒予定の学生の就職活動が本格的にスタートしたことになる。しかし、ここにも新型コロナウイルス感染対策の影響が出ている。既に政府は濃厚接触を誘発するイベントなどの中止・延期を要請、全国小中高の一斉休校を要請済みだ。

 こうした状況を受けて大規模な合同説明会や企業説明会の中止や縮小が相次いでいる。既に2月下旬から就活に関する様々なイベントが中止になっており、人手不足の中売り手市場という状況は続くと思われるものの不安に満ちた就活のスタートとなっているようだ。

 クリエイター人材サービス業のクリエイターワークス研究所が先月下旬、全国の美術系学生60名を対象に新型コロナウイルスと就活に関する意識調査を実施、3日にその集計結果を公表している。

 「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で自信の就活活動に不安を感じているか」という質問に対し、「とても不安を感じる」と回答した学生の割合は58.1%となっており6割近い学生が強い不安を感じているようだ。次いで、「不安を感じる」が29.0%、「どちらでもない」8.1%、「不安を感じない」4.8%の順となっており、程度の差はあれ「不安」と感じている者の合計は87.1%と9割近くにのぼる。

 「ウイルス感染の観点から来場形式のイベント参加に抵抗はあるか」との質問に関しては、「とても抵抗がある」が12.9%、「抵抗がある」40.3%、「どちらでもない」8.1%、「抵抗はない」25.8%となっており、程度の差はあれ「抵抗がある」と答えている者の合計は53.2%と半数を超えている。

 「来場形式の就活イベントへ求めるものは何か」という複数回答での質問では「企業の話しを直接聞ける」が91.9%と断トツで多くなっており、「求人情報では分かり得ない情報や社風、自身の売り込みなど、直接のコミュニケーションを通し、企業理解を深めていく」ことを学生は期待しているとレポートは分析している。

 「今後オンライン形式の就活イベントへ参加を検討するか」という質問に対しては、「検討する」が90.3%と9割を超えており、オンライン形式のイベントを代替として期待しているようだ。レポートは「就活イベントの場をオンラインに移行していくにあたっては、上記のコミュニケーション部分を来場形式で実施した場合と遜色なく、円滑に実施できるかが重要」と指摘している。(編集担当:久保田雄城)

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