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【ホンダ・S2000】20周年記念マイナーチェンジ 純マニュアルシフトチェンジの魅力 (2/3)
純正パーツを装着したホンダ・S2000(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]
■【2】クロスレシオ・トランスミッション
ホンダ・S2000のような高回転型エンジンでは、2速からトップまでのギアレシオ(変速比)を接近(クロス)させる必要がある。それは、有効なトルクを発生する回転数の領域が狭いからだ。
【前回は】【ホンダ・S2000】20周年記念マイナーチェンジ 純マニュアルシフトチェンジの魅力 (1/3)
大きな力を発揮する回転域は高回転型エンジンでは限られるため、車のスピードに従って最適なエンジン回転数にしておくには多くのギア比が必要となり、頻繁な「シフトチェンジ」の必要性が生じる。
したがって、S2000など高回転型エンジンを積む車を速く走らせるには、ドライバーに「シフトチェンジ」のテクニックが必要になる。特に、コーナリングテクニックは難しいテクニックであり、それゆえに「運転の楽しみ」となっているのだ。「難しいから面白い」となり、現在でもホンダ・S2000の熱烈なファンが存在する理由なのだ。
マニュアル・トランスミッション(MT)では多段化しても6速が限度のようだが、やはり段数が多いほうが有利となってくる。現代のDCTなどでは8段、10段などが存在し、どの様な車速であってもエンジンの効率が最も良い回転数で回すことが出来るようにしている。最近の低回転型エンジンでは、主に燃費をよくすることを狙っている。
■【3】サスペンションセッティング
ホンダ・S2000のようなクルマは、【1】【2】の2大要素によって「運転の楽しみ」を与えてくれるのだが、それは「サスペンションセッティング」で花開くと言っても良いのかもしれない。
サスペンションセッティングで基礎となるのは、「ボディの剛性」となってくる。ボディは、どうしてもある程度捻じれが生じたり、振動したりする。するとサスペンションが動作していても、不規則なボディの動きと調和させるのが難しくなる。そこで、ボディ剛性は高いほど、サスペンションのセッティングがやりやすくなる。
サスペンションセッティング次第で「乗り心地」が決まってくると同時に、コーナリングなどの時にクルマの特性が決まってくる。そこで、メーカーは前輪の動きと後輪の動きを同調させるなどして、不規則なサスペンションの動きを無くそうとしているようだ。
これにはボディ剛性は必ずしもボディの強度と比例しないようで、前後のボディに伝わる衝撃をコントロールできると、剛性に頼らないでサスペンションセッティングが決められることになる。すると、「車重の軽量化」にもつながることとなり、それも自動車製造の基礎的技術として重要なのだ。
ここで、6月26日発売される20周年記念「ホンダS2000」用純正アクセサリーを紹介しよう。予約注文受付は、2月20日に開始している。
・フロントエアロバンパー:9万6800円
この部品は最もマイナーチェンジを表しているようで、フロント外観の印象をかなり変化させている。
・トランクスポイラー ダックテールタイプ:4万6200円
S2000タイプSのスポイラーほどの空力に役立つものではないようだが、リアの印象を変えてくれる。
・リアストレーキ:3万3000円
・スポーツサスペンション(1台分セット/500セット限定):17万0500円
この部品が最も実際の性能に関与しているようだ。5段階減衰力調整(フロント)が出来る「スポーツサスペンション」だ。
・オーディオリッド:8800円(2000個限定)
・フロアカーペットマット(ブラックまたはレッド):3万0800円
・フットライト:1万3200円
LEDホワイトイルミネーションでドアの開閉と連動する。マイナーチェンジしたイメージを実感させてくれるアイテムだ。
・ボディーカバー ハーフタイプ:1万8700円
続きは:【ホンダ・S2000】20周年記念マイナーチェンジ 純マニュアルシフトチェンジの魅力(3/3)(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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