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老人の宿命:転倒・転落リスクに備える:アイホン提唱の「ヒヤリハット事例」に学ぶ
11月5日、アイホン(6718、東証プライム)から、『{ヒヤリハット事例からの活用を紹介}転倒・転落を防いで介護事故を減らそう!』とするリリースが送られてきた。
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介護現場で起きる事故の中で最も多いとされるのが転倒・転落。時として死亡に至る深刻なリスクを伴う。そうした介護施設での転倒・転落の原因や状況分析に加え、ヒヤリハット事例を活用して対策を考えようという内容だった。
ヒヤリハット事例とは、「実害を伴う事故にはならなかったものの、一歩間違えれば実害を被った可能性のある出来事」を指す。
厚労省が報告を受けた介護施設の重大な介護(人身)事故のうち、転倒・転落・滑落でおよそ7割近くを占めている。事故による被害では骨折が7割を超えているという。
実は、他人ごとではない。ここ数年間に3回。歩いている時、自転車に乗っている際に転倒/骨折(利き腕・肋骨7本・鼻骨)した。「加齢に伴う下半身の衰え」「運動不足による足の脆弱化」が原因と言われ、医師には「とにかく日々歩け、下半身の鍛錬に励め」と指示されたが・・・
アイホンは周知のように、インターフォンのトップ企業。医療・介護向けのナースコールシステムも展開している。ビーナスという商品の機能には、「映像見守りシステム」がある。
入院経験がある読者はご存知だろうが、看護師が患者の状況をナースセンターに居ながらにして確認できる「ナースコールシステム」がある。当該機器と連携し、映像により利用者を遠隔で見守るシステムだ。アイホンが培ってきた技術を活かして開発した「超低照度カメラ」で、夜間で居室が暗くても検知が可能という。
介護施設に入居する段になったら、映像見守りシステムが導入されているところへ・・・と思う。
しかし現段階ではアイホンが指摘している、「ヒヤリハット事例」を十二分に活かしたい。配信されたリリースには、こんな事例が紹介されていた。
*対象者: 入居者Aさん。発見者:介護スタッフ。発生場所:食堂。内容:足を滑らし転倒しそうになった。原因:床に飲み物がこぼれたままになっていた。
アイホンに強く望んでおきたい。介護現場と関わりが強いはず。まずは「ヒヤリハット事例」集を作成し、「映像見守りシステム」活用予備軍に周知徹底して欲しい・・・と。
アイホンの時価は2800円台半ば、予想税引き後配当利回り3.65%。瞬間的に8月5日には2350円まで値を消したが、総じて堅調な値運び。10年弱の修正済み株価パフォーマンスは、2倍近い。がIFIS目標平均株価は2940円。予想PBR0.72倍を勘案すると押し目待ちで、まずは好配当利回り享受か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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