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日産、新型「ルークス」発表 軽初のインテリジェントFCW採用
日産は25日、「デイズ ルークス」の後継車となる新型 「ルークス」を3月19日より全国の販売店で発売すると発表した。今回は昨今のコロナウイルスによる情勢を鑑み、通常の記者会見は行わず、初となる配信のみのバーチャル記者会見を実施した。なお、今回のモデルチェンジにより車名は「日産ルークス」へと統一される。
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■広さ
ホイールベースを2,430mmから2,495mmへ65mm拡大することで車室内を広くし、後席の足元空間は従来モデルから約80mm拡大し770mmとなったことで、大人が足を組んでも座れる程度の空間を確保した。
また、セレナで採用されているハンズフリーオートスライドドアも両側に採用。リアドア下のセンサーに足をかざすことでスライドドアを開けることができ、姿勢をあまり変えることもなく子どもを乗せることができる。
Bピラーを前に出すことで、子どものケアを目的とした後席ロングスライドを採用。助手席ロングスライドが多い中、後席ロングスライドはあったようでなかった機能だ。子育て世代からの要望などを多く採用した仕様となっている。
■先進安全技術
ミリ波レーダーを使用し、渋滞時の車間距離キープや、高速道路のカーブで車線中央を維持する操作などをアシストしてくれるプロパイロットを採用した。
また、軽自動車初となるインテリジェントFCW(前方衝突予測警報)を採用。2台前の車間、相対速度をモニタリングし減速が必要と判断した場合は、ディスプレイに警告を表示し、ブザーを鳴らすことで玉突き事故回避を支援する。なお、軽自動車初ではあるが、三菱自動車の兄弟車「eKクロス スペース」も同じ機能が採用されている。
アダプティブLEDヘッドライトシステムも装備され、左右合わせて24個のLEDヘッドランプを独立制御することで必要なエリアや遠くを照射し、対向車や先行車への影響に配慮した。日産デイズでも採用した急病や異常が起きた時にコールセンターにつなげるSOSコールを、ハイウェイスターに標準装備した。
■エクステリアのテーマは「上質感」
フロントフェイスは厚み、ワイド感を強調し、スタンダードは親しみ、ハイウェイスターは精かんな顔つきとなった。
ヘッドランプ部分にあるハーフクロームも、点灯時にはアクセントランプ(グレード別)として利用することで、スタイリッシュさを加えた。通常はグリル、ヘッドランプとボンネットの間には若干の隙間があるが、ルークスではその部分にボンネットをかぶせることで隙間をなくし、作り込んでいる。
カラーは全17色から用意され、2トーンはハイウェイスターが3色、スタンダードは2色となっている。
リアは横方向のワイドさを意識して、ハイウェイスターにはテールランプ同士をつなぐクロームラインを設定。バックドアに関してもステー形状や内部の圧力を工夫することで、女性や力が弱い人でも開閉しやすくしている。
■インテリアのテーマは「洗練された空間」「品質」「使い勝手」
インパネからドアトリムへつながるデザインを採用。ヒップポイントもミニバン並みの高さにすることで、アイポイントと呼ばれる目の高さも1,370mmと、従来モデルより約60mm高くなり、見通しを良くしている。
オートエアコンはデイズでも採用されたタッチパネル式を設定、インジケーターを直接触ることで風量などを直感的に操作できる。グレード別でマニュアルエアコンの設定もある。
また、ティッシュボックスを置くことができるインストスライドボックスを設定。車検証ケースは、助手席足元トレーの下に作ることでグローブボックスに荷物が入らないなどの問題点を解消した。
エンジンはBR06エンジンとBR06インタークーラーターボエンジンの2種類を採用。カタログ燃費は、BR06エンジン搭載車が、WLTCモードで20.8km/L(2WD車)と18.2km/L(4WD車)。BR06インタークーラーターボエンジン搭載車が、18.8km/L(2WD車)と16.4km/L(4WD車)。JC08モードでは、BR06エンジン搭載車が27.2km/L(2WD車)と22.4km/L(4WD車)、BR06インタークーラーターボエンジン搭載車が22.6km/L(2WD車)と21.2km/L(4WD車)。
グレードはS、X、ハイウェイスターX、ハイウェイスターX プロパイロットエディション、ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション。価格は141万円から206万円。また、スポーティかつ高級感漂うスタイリングが特徴のAUTECHも同時に発売される。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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