パンパシHD、コロプラ、ZHDなど/本日の注目個別銘柄

2020年2月6日 16:17

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記事提供元:フィスコ


<7532> パンパシHD 2084 +314急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は451億円で前年同期比50%増益、従来予想の360億円を大幅に上回る着地となった。10-12月期営業利益は同55%増益となり、一段と増益率が拡大する形にもなっている。ユニーからの転換店舗の好調推移、コスト削減効果の表面化などが大幅増益決算の背景に。また、中期経営計画も発表、2030年営業利益2000億円などを目標に掲げている。

<4689> ZHD 445 +25急反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は479億円で前年同期比30.9%増益となり、市場予想を80億円近く上回った。ZOZOの貢献があったほか、検索連動型広告収入の回復、販促費の抑制効果なども出たもよう。通期予想は従来のレンジ上限である1500億円、前期比6.7%増とし、市場想定並みの水準としている。想定以上の収益推移をポジティブに評価する動きが先行している。

<3668> コロプラ 998 -190急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は38.6億円の黒字となり、前年同期2億円の赤字から黒字転換となった。通期の市場コンセンサスは120億円程度とみられ、順調な進捗ともなっている。ただ、スクエニHD<9684>と共同開発した「ドラゴンクエストウォーク」の本格的な業績寄与に対する期待感は十分に反映されていたとみられ、短期的には出尽くし感が先行する流れとなっている。

<9277> 総合メディカルHD 2546 +466急騰。MBOを実施して、株式の非公開化を目指すと発表。投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ系の会社がTOBを実施、TOB価格2550円にサヤ寄せする動きとなっている。前日終値に対して約2割のプレミアムとなり、TOB期間は2月6日から3月23日までを予定。約25%を保有する三井物産<8031>もTOBに応じるもよう。非公開化によって、迅速な経営判断や長期的な視点での企業運営を目指す。

<4062> イビデン 2761 +181急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は55.2億円で前年同期比4.6倍、市場予想を20億円近く上振れる着地となった。パッケージなど電子セグメント収益の大幅な改善などが背景となっている。据え置きの通期計画170億円、前期比67.7%増達成に加えて、来期大幅増益コンセンサス達成の実現性なども高まったとの見方に。

<4182> 菱瓦斯化 1846 +181急騰。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期経常利益は109億円で前年同期比32.5%減益となったが、前四半期65億円からは大幅増益、光学樹脂ポリマーの生産能力増強効果などが寄与し、上半期に一過性費用計上などもあったなか、第3四半期累計では通期計画に対する進捗率が84%に達している。想定以上のペースでの収益回復として、来期の大幅増益期待などがあらためて高まる形にも。

<2229> カルビー 3335 -350急反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は86億円で前年同期比0.9%減、ほぼ市場予想並みの水準で着地したが、四半期ベースでは第1、第2四半期の2ケタ増から一転減益に転じた。通期予想は270億円から275億円に小幅上方修正、市場コンセンサス水準に引き上げた。決算数値に大きなサプライズはないが、中国ECの急失速など海外事業が伸び悩んでおり、来期以降の成長期待が低下する形に。

<5803> フジクラ 389 -40急反落。前日に第3四半期決算を発表。10-12月期営業利益は29億円で前年同期比71.1%の大幅減、通期予想は従来の155億円から80億円に大幅下方修正した。市場コンセンサスは従来会社計画値水準であった。構造改革費用計上で最終損益は赤字に転じる見通しで、年間配当金も10円から7.5円に減額。主力の光ファイバーが中国の需給悪化で不調継続、エレクトロニクスや自動車電装の損益も悪化した。

<9519> レノバ 1203 -152急反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は16.3億円で前年同期比12.4%増益となった。第3四半期累計営業利益は48.9億円で前年同期比44.1%増益、通期計画に対する進捗率は73%となっている。好決算ではあるがサプライズはやや限定的であり、開発パイプラインの新規追加もなかったなか、足元で株価が一段高となっていたこともあり、短期的な出尽くし感が優勢となる展開に。

<2432> ディーエヌエー 1598 -171急反落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業損益は492億円の赤字となった。ゲーム事業における減損損失493億円を計上したことが大幅赤字の背景に。一過性要因を除いた営業損益も46億円の赤字で前年同期比赤字幅は拡大している。既存タイトルの不振、新規タイトルの広告宣伝費増加などで、主力のゲーム事業の収益が低迷している。なお、会社側では通期計画は未公表。《FA》

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