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【系列は崩壊するのか?(1/6)】日本の生産性低下の衝撃:世界1位から15位に
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グローバル発注を基本とする情勢の中で、海外生産が増え、日本国内の産業の空洞化が起きている。これまで系列(下請け)企業は、親会社と共に海外進出してきた。しかし、メガサプライヤーは生産量でコストダウンを行い、下請けよりも安い値段で販売できると多くの人が見込んでいる。
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「安いところから買えばよい」ことをグローバル発注の基本と捉えている考え方は、本当に正解なのであろうか?系列企業を経営してきた筆者が、「コスト」と「資金量」を見直してみると・・?
■日本の生産性は低下している
日本の製造業は長い間、世界第1位(1995年には1位)の生産性を誇ってきた。それが2005年には8位、そして2016年には15位まで下がってしまったと言うのだ。
もともと日本は、製造業以外の産業は生産性が低いと言われてきた。サービス業では「お・も・て・な・し」があるため生産性が低くなってしまうと言われていた。「品質の割に価格が安い」表れと見ることもできる。製造業では東南アジアの諸国との価格競争で、安くせざるを得ない状況と言われる。
例えば、中国が世界の工場として安く生産するのに対し、日本国内でも価格を低くしないと中国企業へ発注されてしまう現実がある。国内生産を維持するためには、価格を安くするしかないのだ。
しかしそれが、給与水準までも低下させ、日本国内の給与は30年間で実質マイナス10%以上と見積もられている。グローバル発注が当然となった現在、海外との価格競争となり、海外の給与水準が日本国内の給与水準を引き下げないわけがない。
また、製造業の生産性が相対的に低くなってしまった理由は、AI導入が遅れているからだと言う。では、なぜAI導入が日本では遅れているのか?その答えに「下請け制度」があるとも考えられている。
「下請け無用」を前提とする議論においては、「グローバル化」であるのだから「欧米の商習慣であるサプライヤー体制が正義である」と無条件に信じる風潮が激しい。これについて、長年、製造業の系列システムを知る一人として検証してみたい。
第一に、「流行りにかぶれない」ことを提唱する。また、「製造=職人芸」と勘違いしていることを考え直すことだ。さらに、「量産」を正確に知ることが必要であり、「制御プログラム」と「機械メカニズム製造」との関連性も正確に知る必要が出ていると言える。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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