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日本で命名した太陽系外惑星系の天体、「カムイ」「ちゅら」に名称決定
日本から名称を提案した系外惑星系の星野写真(c) 大西浩次[写真拡大]
国際天文学連合(IAU)は17日、「太陽系外惑星命名キャンペーン(IAU100 NameExoWorlds)」の最終結果を発表した。日本に割り当てられた系外惑星系には、主星の「HD 145457」が「カムイ(Kamui)」、惑星の「HD 145457 b」が「ちゅら(Chura)」と命名された。
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この太陽系外惑星系の名称は、2019年6月から9月にかけて一般公募され、総計696件の応募があった。そこから国内で選考した名称をIAUに提案し、IAUの専門委員会の最終審査を経た結果である。
この2つの名称には、日本人独自の自然に対する考え方が反映されている。「カムイ」はアイヌ語で神格を有する高位の霊的存在、「ちゅら」は琉球語で美しいことを表す言葉である。
■太陽系外惑星命名キャンペーン
このキャンペーンは、国際天文学連合が創立100周年を記念して企画・実施しているもので、太陽系外惑星系の主星と系外惑星の名前を提案する。提案の機会は、各国・地域の単位で与えられている。
太陽系外惑星とは、太陽以外の恒星(または中性子星、白色矮星など)の周りを回る惑星のことだ。太陽系外惑星はこの30年の間に数千個見つかっている。
■命名対象となった恒星・惑星
日本に割り当てられた系外惑星系は、かんむり座にある7等級の恒星「HD 145457」と、その周りを公転する「HD 145457 b」だ。これらの天体は地球から410光年離れたところにある。
かんむり座はうしかい座とヘラクレス座の間にある星座で、7つの星が小さな半円形をつくっている。「HD 145457」は半円形の冠の東に位置している。「HD 145457 b」は2010年、東京工業大学の研究チームによって発見された。
その観測には、国立天文台のすばる望遠鏡と岡山天体物理観測所(当時)188cm反射望遠鏡が使われた。この系外惑星は、木星の2.9倍以上の質量を持ち、主星から7.6天文単位の軌道を約176日の周期で公転している。(記事:創造情報研究所・記事一覧を見る)
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