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ボーイング、777Xの胴体組み立てロボットの導入を諦め手作業に戻す
Anonymous Coward曰く、
ボーイングの最新航空機「ボーイング777X」シリーズでは、2015年から数百万ドルをかけて胴体部分の製造工程で自動組み立て用の大規模ロボットシステムを導入した。しかし、6年におよぶ製造の混乱の末、人間による加工に戻されたという。
このシステムは、移動するロボットがパネルを貼り合わせて穴を開け、何万もの固定具をクレードル内で正しく並べて取り付ける作業を行うというもの。しかし、ロボットは導入当初からセットアップに苦労し、エラーが発生しやすく、胴体が損傷するトラブルが絶えなかったという。それでもボーイングはトラブルについて「歯が生える痛みである」と主張し、ロボットを使い続けた。
しかし、同社はトラブルの続出で人間による手作業の削減という目標を達成できなかったことを認め、ついに胴体部の大規模ロボットシステム導入を諦めたという。ボーイングはこの判断をするのに6年を必要としたとしている。
ただし、ロボットシステムが使われなくなったのは胴体部分だけで、ほかの組み立てプロセスではロボットの運用は続けられるようだ(The Seattle Times、Slashdot)。
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