関連記事
ファナック、日立、オリックスなど/本日の注目個別銘柄
<6954> ファナック 19870 +605大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は286億円で前年同期比47.5%減益となったが、市場予想は40億円程度上振れた。厳しい事業環境は認識されており、想定比上振れ着地を受けて安心感が先行する形に。通期予想は757億円から713億円に下方修正しているものの、保守的過ぎるとの見方が優勢になっている。なお、受注高は1337億円で前四半期比5%減、北米ロボット受注が寄与し底堅いものに。
<6501> 日立 3944 +114大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、調整後営業利益は1244億円で前年同期比16.0%減益、市場予想は100億円程度下回ったが、会社計画線での着地となっているもよう。上場子会社群の業績悪化が減益決算の主因だが、注力する本体の5セグメントはIT中心にそれぞれ堅調に推移している。同5セグメントは受注も堅調推移であり、決算をポジティブに捉える動きが先行しいている。
<6301> コマツ 2445.0 +4.5反発。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は748億円で前年同期比22.2%減益、市場予想は100億円程度下回ったが、会社計画に対してはインラインの着地となったもよう。中国やインドネシアなど好採算地域の売上伸び悩みが減益決算の主因に。ただ、日立建機<6305>も弱い決算を発表しており、業績下振れへの警戒感は強まっていたとみられる。高い配当利回り水準も下支えに、目先のあく抜け感が先行した。
<8591> オリックス 1571.0 -91.0大幅続落。前日に第1四半期決算を発表している。税引前利益は989億円で前年同期比10.9%減益、不動産など売却益の減少が響いたが、売却益を除くセグメント利益もほぼ横ばいにとどまっているもよう。通期の市場予想は2割程度の増益であったが、コンセンサスの切り下がりが想定される展開に。また、上半期決算発表時には中計の見直しの可能性なども示唆しているようだ。
<5334> 日特殊陶 2153 +191急反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は155億円で前年同期比18.8%減益、会社計画線に沿った数値とはされており、未実現利益の計上も押し上げ要因となったが、市場予想は20億円程度上振れている。プラグやセンサなど、自動車関連事業の収益が想定を上回る形に。販管費の抑制なども寄与したとみられる。関連セクター内では、対コンセンサス比での相対的な堅調さが目立つ状況にも。
<5214> 日電硝 2542 -175急落。前日に発表した上期営業利益は前年同期比33.8%減益の92.9億円。1-3月期の同30.9%減益に対して4-6月期は同36.8%減と、減益幅はやや拡大する形に。液晶ガラスやガラスファイバの伸び悩みで会社計画を下振れ、つれて、通期計画は従来の250億円から180億円、前期比27.6%減益に下方修正。下振れは予想されていたものの、修正幅は想定以上、中計数値の見直しなども想定される状況に。
<7735> スクリーンHD 5920 +200大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は44億円の赤字と、10億円強の黒字を想定していた市場予想を下回った。全セグメントが赤字になったほか、一部製品での引当金計上もあったもよう。一方、受注高は会社計画や市場予想を上回る水準で、第2四半期も同様の水準を想定のもよう。通期営業利益は265億円から250億円に下方修正しているが、想定より小幅な水準にとどまり、悪材料出尽くし感から買い優勢に。
<4284> ソルクシーズ 1111 +150ストップ高。株価は昨年10月以来の4ケタ台回復。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の2.5億円から3.7億円に、通期では8億円から9億円に上方修正している。前期に発生した不採算プロジェクト収束の一方、ソフトウェア受託開発における外注コストの低下、大口案件発生、高利益率案件の増加などが背景。第1四半期は高い増益率だったが水準はそれほど大きくなかったことで、素直に好感される形に。
<6054> リブセンス 271 +21急伸。前日に発表した業績上方修正が買い材料視されている。上半期営業損益は収支均衡予想から1.2億円の黒字に上方修正。リブセンスコネクトの営業費用が大幅に減少したこと、「マッハバイト」における費用の繰り越し、販売管理費の下振れなどが背景。第1四半期は2ケタの減益決算であった。上半期決算時には通期予想も公表されるとみられ、収益水準のV字回復期待なども高まる方向に。
<2359> コア 1412 -276急落。前日に発表した決算がネガティブ視された。第1四半期営業利益は1.4億円で前年同期比3.4%増にとどまり、上半期計画の6億円、同18.8%増に対して低進捗となっている。安定した高成長への期待から株価が高値圏にあったため、収益成長鈍化を懸念しての利食い売り圧力が強まる展開になっている。スマホや車載関連の組み込み受託開発の縮小、ビジネスモデル転換の進捗による売上減でSIビジネスが伸び悩んだ。《US》
スポンサードリンク