住宅購入に向けて行動した人の割合が増加 一戸建て派が約7割 リクルート調査

2019年7月18日 13:24

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 リクルートの調査によると、過去3カ月以内に住宅購入に向けて行動した人の割合が増えつつあり、中でも一戸建てを考えている人が最も多くなったことが分かった。

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■約1割の人が住宅購入に向けて動く

 16日、リクルート住まいカンパニーが「住宅購入・建築検討者」調査を発表した。これは、首都圏や関西圏などに住む20~69歳の男女を対象として、インターネットによるアンケート調査を行ったもの。

 過去3カ月以内に住宅を購入・契約した人の割合は2.0%、購入検討のための行動をした人は9.1%だった。2017年の前回調査ではそれぞれ1.7%、8.2%で、わずかに増えたとともに、過去4回の調査でどちらも最高の数値となっている。

■買い替えがやや増加

 購入の内訳をみると、「初めての購入や建築」が61.2%、「買い替え」が29.3%、「買い増し(持ち家は売らずに新しい家を購入・建築)」が8.1%、その他が1.4%だった。前回調査では、初めての購入や建築が64.8%、買い替えが23.2%だったため、買い替えの需要がやや増えている結果となった。

■注文住宅の検討需要がトップ

 検討した住宅などの種類(複数回答)で最も多かったのは注文住宅が65.8%。ついで新築分譲マンションが38.8%、新築分譲一戸建てが37.1%、中古マンションが26.2%、中古一戸建てが26.9%。過去の調査でも常に注文住宅が最も多くなっているうえ、2013年調査の51.1%から5回連続で割合が上昇した。その他の4つについては、ほぼ横ばいが続いている。

■一戸建て派が過去最高に

 一戸建てとマンションとの志向について尋ねたところ、「ぜったい一戸建て」が28.5%、「どちらかといえば一戸建て」が40.8%で、合わせて69.3%は、調査開始以来で最も多い割合となった。そのためもあってか、「ぜったいマンション」が5.4%、「どちらかといえばマンション」が9.3%で、こちらは最も少ない割合となっている。

 エリア別でみると、「ぜったい一戸建て」と答えた人の割合は首都圏(23.8%)を始め、多くの地域では20%台となっているものの、東海では44.2%、仙台市では38.3%と高め。特に東海では「どちらかといえば一戸建て」も40.8%もあり、一戸建て志向が8割を超えている。

■新築の志向が約8割で横ばい

 新築と中古の志向について尋ねたところ、「ぜったい新築」が36.1%、「どちらかといえば新築」が43.3%で、過去調査と比較して大きな違いは出ていない。

 地域別では、東海(ぜったい新築:45.2%、どちらかといえば新築:42.6%、以下同じ)、広島市(41.2%、34.4%)、仙台市(39.1%、42.0%)などで新築の志向が高め。一方、札幌市(25.5%、43.4%)、福岡市(26.0%、51.0%)で新築の志向が低めだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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