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【注目銘柄】ジーニーは積極的な中期経営計画を追撃材料に急騰、特性再現期待を高め反発
ジーニー<6562>(東マ)は、前日1日に8円高の580円と4営業日ぶり反発して引け、取引時間中には615円まで買われる場面があり、ストップ高を交えてつけた6月26日の直近高値665円を強く意識した。6月28日に公表した中期経営計画が買い手掛かりとなっており、同計画の最終年度の2022年3月期の目標売上高が今2020年3月期予想比で6割増、売上総利益が2.3倍を想定していることが、業績、株価の高成長期待を高めた。同社株は、好材料が出現するたびに今年3月には2日連続のストップ高、今年6月もストップ高と急騰特性を発揮しており、再現を催促する動きにつながっている。
■最終年度の2022年3月期の売上総利益は今期予想比2.3倍と高成長
同社の中期経営計画では、最終年度の2022年3月期の業績目標を売上高250億円、売上総利益60億円、営業利益と減価償却費、のれん償却費を合算したEBITDAを30億円超と策定した。今2020年3月期業績は、売上高155億7000万円(前期比4.1%増)、売上総利益25億9000万円(前期比33.1%増)、EBITDAを3億5900万円(前期比1789.9%増)と予想しており、最終年度には、売上高が今期予想比60%増、売上総利益、EBITDAはそれぞれ今期予想比2.3倍、8.3倍と高成長する。
この高成長に向けて、今期は、事業ポートフォリオのマネジメントを強化し、事業フェーズ毎の経営判断を適切に下しつつ、マーケティング領域の各プロダクトのクロスセルを積極展開、さらには、執行役員制度を活用し事業責任者へ権限を委譲し、組織体制の効率化に重点的に取り組んでいく。また、交通広告や屋外広告などの自宅以外の広告メディアのOOH領域にも進出し、この高成長を取り込む。また、アジアのインターネット広告市場は、国内市場以上の急成長が予測されており、クロスボーダー広告配信サービスを強化、拡大させていく。
■ストップ高でつけた直近高値665円抜けから年初来高値奪回を目指す
株価は、タクシー配車サービス向け広告配信プラットフォームの運用開始や「GenieeSSP」での不正広告検知機能開発などの好材料が相次ぎ、今年3月には2日連続のストップ高を交えて年初来高値831円まで買い進まれたが、度重なる世界同時株安の波及で下値を探り、491円安値まで調整した。同安値後は、売られ過ぎとして底上げ、25日移動平均線を出没する値固めを続けてきたが、6月26日にByteDance社(東京都新宿区)が、新規提供するモバイルアプリ向け広告配信システム「TikTok Audience Network」と連携を開始すると発表して再度、ストップ高となり665円高値まで上昇し、スピード調整となった。中期経営計画を追撃材料に急騰特性の再現期待を高め、直近高値の665円抜けから年初来高値831円奪回を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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