「ガンプラ」を宇宙へ!? 五輪開催に向けJAXAと東大が新たな応援企画

2019年5月16日 22:00

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本企画のキービジュアル (c) Tokyo2020 (c) 創通・サンライズ

本企画のキービジュアル (c) Tokyo2020 (c) 創通・サンライズ[写真拡大]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京大学は15日、アニメ『機動戦士ガンダム』の「ガンプラ」を搭載した超小型衛星を打ち上げるプロジェクトを発表した。

 プロジェクトは、2020年に開催される東京五輪に向けた「One Team Project」企画の1つで、大会期間中にガンプラを搭載した衛星から応援メッセージなどが配信予定だ。

■ガンプラが大気圏を越え宇宙へ!?

 人気アニメ『機動戦士ガンダム』のプラモデル「ガンプラ」を、超小型衛星に搭載させ打ち上げるプロジェクトが、5月15日に発表された。これは「One Team Project」としてJAXAと東京大学、さらに『機動戦士ガンダム』との特別コラボ企画「宇宙から東京2020エール!第2弾」である。

 東京大学は、日本を代表するロボットアニメ『機動戦士ガンダム』の「ガンプラ」2体を搭載する小型衛星「G-SATELLITE(Gサテライト)」の開発を担当。この小型衛星はJAXAにより2020年3月にISS(国際宇宙ステーション)へと打ち上げられ、3~4月頃(予定)にISSから“宇宙空間”へと放出される。その後小型衛星は、東京五輪が開催される前から開催中の間にかけて、地球周回軌道を飛行しながら「東京五輪」への応援メッセージを発信していくという。

 小型衛星に搭載されるガンプラは、主人公・アムロが搭乗するモビルスーツ「ガンダム」、さらに“赤い彗星”シャア専用の赤いザク「シャアザク」だ。また搭載するガンプラには、過酷な宇宙環境でも耐えうるよう特殊素材・特殊塗料が使用されている。2体は、衛星が地球周回軌道に乗った後、格納されている「コックピット」が展開し、宇宙空間に現れる予定という。その様子を捉えるため、衛星には7台のカメラも設置されている。

 今回のガンプラ企画は、「宇宙から東京2020エール!」の第2弾であるが、第1弾は小山宙哉氏の人気漫画『宇宙兄弟』主人公・ムッタを使用した「東京2020応援パラパラ漫画」だ。“宇宙空間(無重力)でもパラパラ漫画はパラパラするのか?!”をテーマに、実際にJAXA宇宙飛行士・金井宣茂氏がISSで検証実験を行った。

 「One Team Project」は第3弾まで計画されているのだが、最後の企画はまだ発表されていない。日本を代表するアニメや漫画作品が大気圏を飛び出し、宇宙から東京五輪へと「エール(応援)を送る」このプロジェクトを応援したい。(記事:高塔・記事一覧を見る

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