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マクロン&ルノーと戦うべし(2) 日産は恩人ゴーンを裏切ってでも日本国民の雇用を守れ
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■トップの姿勢が企業の体質を作る
北米で営業的に成功したスバルは、品質保証が基本であることを忘れたかのようだ。おそらくは、「売り上げ、利益率」など成果のみで管理されてきた組織なのであろう。品質について「ごまかす」、つまり重要視しない体質となってしまっている。管理システムこそ、「正解しか前に進めないシステム設計」としなければならない。
【前回は】マクロン&ルノーと戦うべし(1) 日産は恩人ゴーンを裏切ってでも品質体制の再構築を!
日産ではカルロス・ゴーンは去ったが、前途は厳しい。現在、フランスと日本の覇権争いが、1民間企業としては、大規模・広範囲に影響を及ぼす状態だ。表向きはともかくとして、日本国民の利益を考えれば、「雇用をフランスに持っていかれる」ことは容認すべきではない。フランス・マクロン大統領の思慮の浅さは、どこから出るのであろう。資本比率で支配権を握っていると勘違いしているのなら、「社会主義」を理解しているとは判断できない。日本人もフランス人と同じ人間なのだ。
■日本国民は、日本人の雇用を守る立場
日産の問題に直接関係のない人でも、日本国民の利益を守るために、日産を擁護しなければなるまい。それがたとえカルロス・ゴーンへの裏切りとなろうとも、死守しなければならない役割が全日産社員、ひいては日本人にはある。この争いでは、カルロス・ゴーンへの恨みはなくとも、あるいはカルロス・ゴーンへの恩義を捨て去り、卑怯者となろうとも、日産の独自性を守り、日本国内の雇用を守らねばならない。
一方、トヨタは300万台の生産規模を日本国内に残そうとしている。つまり、それだけの雇用を守ろうということだ。「それだけでトヨタを絶対的に支持する」理由になるのが、日本国民の立場だ。フランスでも日本でも、それほど雇用は大切なのだ。これは、日本国民としてはフランスと戦うしかない。
■もっとも愛すべき車が「ルノー・アルピーヌA110」でも・・・
私が現在もっとも愛すべき車として「ルノー・アルピーヌA110」を挙げたとしても、「日本国民の雇用は絶対に失うべきではない」との立場に変わりはない。直接自動車企業との利害関係がなくとも、それが日産社員、日本国民の立場であるので、私の立場も変わりはない。日本社会の一員だからだ。フランスの雇用を守る動きは、政権を倒す可能性があるほどの深刻な事態だ。日本の社会でも、失業率がフランスほどになったら、安倍政権、自民党政権が倒れるかもしれない。危険なのは、その両国の戦いであるからだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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