三菱電機、自動車表示機器等向け曲面カラーTFT液晶モジュールの受注生産を開始

2018年11月26日 16:02

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曲面カラーTFT液晶モジュール(曲率半径800mm)(画像: 三菱電機発表資料より)

曲面カラーTFT液晶モジュール(曲率半径800mm)(画像: 三菱電機発表資料より)[写真拡大]

 三菱電機は、動車や船舶などの表示機器に最適の曲面カラーTFT液晶モジュールの量産技術を確立し、受注生産を開始した。

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 開発したモジュールは、曲率半径が700mm以上1,000mm未満の凹型表面でありながら、平面モジュールと同等の高い表現性能と高い環境性能を実現した。モジュールは、上下左右で176度の広い視野角でありながら、1,000カンデラの高輝度、1,000対1の高コントラスト比の性能を有しているため、自動車の操作パネルなどの明るい場所に使っても高い視認性を提供できる。また、解像度は167から190ppiで、色域規格はNTSC比Typ.84%と、多くの情報を色鮮やかに表現できる設計となっている。
 
 この高解像度モジュールは、マイナス40度からプラス85度の範囲で使用できるだけでなく、RoHS6指令に準拠し、水銀レスも実現しているため、欧州ほかへの輸出品へも採用可能となっている。この性能は、部品の曲率などの性能ばらつきに対応した筐体設計や、液晶パネルの製造から曲面ガラスの貼り付けまでを一貫生産する量産技術を確立したことで、安定して短納期生産、提供できるようになった。

 カラーTFT液晶モジュールは、スマートフォンなどのディスプレイに急速に普及しており、自動車や船舶などの表示パネルへの適用が期待されていた。そこで、三菱電機では、自動車や船舶などの表示パネルに使えるように、高い環境性能と曲面化での高視認性を実現できるモジュールの生産技術を開発し、自動車の内装に合わせた高意匠性の曲面ディスプレイの生産を開始した。開発した曲面カラーTFT液晶モジュールは、今月27日から30日まで中国・上海で開催されている建設機械・建設資材製造機械・建設車輛・建設機器の国際見本市:bauma CHINA 2018に出品されている。

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