おにぎりロボ「ONIROBOT」と老舗おにぎり店が対決 西武池袋本店で試食イベント

2018年11月26日 11:06

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おにぎりロボット「OniRobot」。(画像: おにぎり協会)

おにぎりロボット「OniRobot」。(画像: おにぎり協会)[写真拡大]

 おにぎり協会(東京都港区)は、11月28日に西武百貨店池袋本店で「伝統対最新技術のおにぎり対決」と題し、試食イベントを開催すると発表した。本イベントのメインはおにぎりロボ「ONIROBOT(オニロボ)」と東京最古のおにぎり専門店「おにぎり浅草宿六」の3代目店主、三浦洋介氏による、「おにぎり食べ比べ共演」だ。

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 ONIROBOTは、パナソニック アプライアンス社の新規事業開発プロジェクトである「ゲームチェンジャー・カタパルト」で目下開発検証中のロボット。世界中に向けておにぎりの魅力を発信することを目的として開発された。徹底的にこだわった職人の手握りの再現を目指した、「3Dハンドによる圧力フィードバック制御技術」は特許取得済みの最新技術だ。

 5方向から適切に圧力をかけることで、おにぎり本来の適度に空気を含む「ふわっ」とした食感を実現した。最終的にはこの職人の手仕事に迫るクオリティのおにぎりを武器として、海外でおにぎり専門店をフランチャイズ展開することを目指す。2018年3月9日から米国テキサス州にて開催された、最新テクノロジーの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)」にも出展し、その反応は上々だったという。

 和食人気が高い北米において、日本発のヘルシーなファーストフードとして提案することで、おにぎりの新しい価値を開拓する目論見だ。

 またイベント当日は「おにぎり食べ比べ共演」以外に、おにぎり協会がレクチャーする「おにぎりの握り方&豆知識講座」をはじめとした各種講座も開催される。これらの講座は、全て新米を食べながら受講することが可能。おにぎりに対する知識を身に付けながら新米の味わいを楽しむ絶好の機会だ。

 コンビニエンスストアで販売されている型押しのおにぎりとは違う、おにぎり本来の美味しさを再現し、日本文化としてのおにぎりを広めることができるのか。日本発の果敢な挑戦から今後とも目が離せない。

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