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トヨタ世界ラリー選手権(WRC)8年ぶり通算4度目のタイトル獲得
■復帰2年目で18年ぶり通算4度目のタイトル獲得
18日、2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)最終戦となった第13戦ラリー・オーストラリアの競技3日目デイ3が、東海岸のコフスハーバーを中心に行なわれ、トヨタ(GAZOO Racing) のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)が優勝した。
そして、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合4位でフィニッシュしたことにより、トヨタはWRC復帰2年目でトヨタ・カローラWRCで挑んだ1999年以来となる、18年ぶり通算4度目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
■豊田 章男(チーム総代表)のコメント
「FIA世界ラリー選手権へ18年ぶりに復帰し、2年目の挑戦にしてこんなにも素晴らしい結果を得られたこと、チームの総代表として最高の気持ちです!この栄冠を勝ち取るためにヤリスを強くし続けてきたトミ・マキネンと、彼を支えてきた全てのチームメンバー、そして、そのヤリスを何があってもゴールまで走らせ続けてくれた6人のドライバー、コ・ドライバー達に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう!そして、おめでとう!」
■逃げ切ったラトラバ今季初優勝
ラリー・オーストラリアの最終日となるデイ3は、前日の夜から降った雨の影響で、泥に覆われた路面で多くのドライバーがミスをする中、前日の時点で総合2位に付けていたラトバラがオープニングステージのSS19でベストタイムを記録。そして、SS20でトップに立つとSS22と23でもベストタイムを刻み首位の座を確実なものにし、その後はリヤバンパーがなくなるアクシデントがあったものの、最後までリードを保ち、今シーズン初優勝を飾った。
■惜しくもダブルタイトルは逃す
残念だったのは自身のドライバーズタイトルを狙い、トヨタにダブルタイトルをもたらす可能性があった#8号車のタナックだ。デイ2終了時点でトップに立っていたタナックは、ドライバーズタイトルの獲得を目指し、デイ3でも攻めの走りを続けていたが、SS22でコースアウトし立ち木にヒットしてしまい、#8号車のヤリスが走行不能となったためリタイア。その結果によりドライバーズ選手権ではタナックが3位、ラトバラが4位、ラッピが5位でシーズンを終えた。
ライバルがリタイヤしたこともあり、ランキング首位で臨んだオジエ(フォード フィエスタ)は最終ステージを待たずにシリーズチャンピオンを獲得。2013年から6年連続のドライバーズチャンピオンとなった。
■ミークが加わる来シーズンはダブルタイトルに期待
全13戦で行なわれた2018年シーズンは今回のラリー・オーストラリアで終了。オフシーズンの短いWRCは、2019年1月24日から「ラリー・モンテカルロ」で開幕する。
2019年シーズンは新たにチリがカレンダーに加わり、今年よりも1戦多い全14戦となり、トヨタチームはラトバラ、タナック、そして新たにクリスチャン・ミークを迎え、ヤリスWRC 3台体制でシーズンに臨み、連続優勝とダブルタイトルを狙うことになる。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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