NYの視点:米中間選挙後、年末にかけドルや株式相場は上昇へ

2018年11月6日 08:04

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記事提供元:フィスコ


*08:04JST NYの視点:米中間選挙後、年末にかけドルや株式相場は上昇へ
市場の焦点は、米中間選挙結果に集まっている。もし、民主党が世論調査の結果通り、下院での議席数を伸ばし、過半数を奪回したとしても、トランプ政権の方針が大幅に転換したり、弾劾などといった大きな混乱に落ちkる危険はないと見られている。ドルは短期的に変動率が上昇する可能性はあるものの、年内上昇基調は変わらずとの見通し。

米中貿易摩擦への懸念がくすぶり、10月に続き米国株式相場は冴えない。しかし、米中間選挙の不透明感が払しょくすると、株式相場が年末にかけて急伸する可能性もある。歴史的統計から、下院が民主党、上院が共和党で主権が分かれた場合、かえって株式相場にプラスに反応する確率が高いという。

万が一、民主党が台頭した場合、トランプ政権の経済政策がリスクに直面することになりそうだ。

■中間選挙の結果とドルや株式相場動向予想

●最も確率が高い:下院で民主党が過半数奪回する一方、共和党が上院過半数を維持する。
ドルや株式相場は緩やかに上昇。

●次に確率が高い:共和党が上下両院の過半数を維持する。
トランプ大統領の経済政策がスムースに進み、成長を一段と押し上げる可能性。
大幅なドル高の可能性。株式相場も急伸。

●最も確率が低い:民主党が上下両院の過半数を奪回。
万が一、規制緩和ではなく強化を望む民主党が主導権を握った場合、米国経済、ドルを圧迫する可能性がある。
株式相場の上昇も限定的となる。《CS》

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