ヤマダ電機、業績予想を大幅下方修正 通期も一転減益予測に

2018年10月19日 17:02

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 家電量販店国内大手のヤマダ電機は、18日の大引け後、業績予想の大幅な下方修正を発表した。2019年3月通期の連結純利益は、従来予測から65.8%減の153億円、4-9上半期の連結純利益は同90.7%減の16億円になるとした。前年実績比でも、通期と半期のいずれも一転して減益予想となった。利益の大幅なマイナス要因として、在庫の適正化やネットとリアルの融合に伴う売り上げ・粗利・ポイント最適化の実験、店舗建て替えおよび災害や猛暑を挙げている。

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 同社の発表によると、今期の連結売上高予想は通期で1兆6,440億円(当初予想:1兆7,120億円、前期実績:1兆5,738億円)、上半期で7,930億円(当初予想:8,230億円、前期実績:7,877億円)とした。売上高は予想こそ下方修正したものの、前期実績を上回る水準を維持するものと予想。一方、連結純利益予想は、通期で153億円(当初予想:448億円、前期実績: 298億円)、上半期で16億円(当初予想:172億円、前期実績:168億円)と大幅に下方修正した。

 今上半期は、全国で豪雨、台風、地震が発生したことに加え、記録的な酷暑が続き、災害復旧等に伴う人手不足も重なり、国内家電流通業界は業績に大きな影響を受けたとのこと。一方、同社は、昨年にスタートさせた新業態店舗『家電住まいる館』の継続出店、リフォーム事業の拡大ならびに楽天市場への出店による「ネットモールサービス事業」の強化等により、売上高は前年並みを維持したと説明。

 一方、利益面については、消費税率引き上げや東京オリンピック後の需要鈍化へ対応するため、新しい収益モデルの確立を進めているという。具体的には、1)在庫適正化による仕入絶対額の減少と在庫・仕入の見直し改革、2)ネットとリアル店舗の融合に伴う売上・粗利・ポイントの最適化のための実験、3)家電住まいる館の再改装ないし再々改装、4)店舗建替え、の4点。これらの施策に加え、豪雨、台風、地震、酷暑等の季節的要因により、今上半期の利益が予想を下回る結果になったと説明。(記事:dailyst・記事一覧を見る

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