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子供服のファミリア、神戸に新コンセプトの直営店「ファミリア神戸本店」
子供服を手掛けるファミリア(神戸市中央区)は9月8日、神戸に新しいコンセプトの直営店「ファミリア神戸本店」(神戸市中央区)をオープンする。物販に加え、来店客の体感やコミュニティの創造など、新しい直営店の可能性を模索しているショップだ。
カフェやレストランを導入 体験&滞在型の空間に
同店は地上2フロアの構造。店舗面積は2,178平方メートル(バックヤード含む)と、かなり空間に余裕のある売り場だ。立地は大丸神戸店の真南の一角で、集客性などを考えると、かなり恵まれた立地である。
「ファミリア神戸本店」のコンセプトは、「For the first 1000 days」。妊娠時から2歳の誕生日を迎えるまでがおおよそ1,000日間であることから、「この期間の母子(ファミリー)に提供できる様々な商材やサービスを考えた」(岡崎忠彦代表取締役社長)。物販が主流だった既存ビジネスに加え、サービスや体験シーンなど幅広いサービス=コンテンツの提供に力を入れた。
体験型のショップはすでに東京・代官山や名古屋、横浜に出店しているが、「文化が発信できる場所にしていきたい。オープンが終わりではなく、店舗スタッフや来店客の方と共に、この店を成長させていきたい」(岡崎社長)と抱負を語る。1階に設けたカフェや、2階のレストランは、こうした時間消費型の店舗設計を想定している。
季節感を演出 コミュニティー生まれる場に
同店の1階フロアには、カフェやイベントを開催できるスタジオ、小児科を含めたクリニックなどの各種サービスを取り揃えた。2階フロアでは、子供服の物販ゾーンに加え、親子で楽しめるレストラン、離乳食が食べられるカウンター、妊婦を対象としたリラクシングゾーン、子供服の製作を体験できる「アトリエ」など、新しいサービスゾーンを設けた。
2階のアパレルを主体とした物販ゾーンでは、今年の秋冬商材を販売している。特徴的なのは、秋を意識して落ち葉を商品の陳列に使っていること。棚什器に商品を並べたそばに、秋という季節感を演出する“落ち葉”を配置している。
今後の目標について岡崎社長は、「店舗は“コミュニティー”を作る場所だと考えている。われわれはプラットフォームを作ったという認識だ。この店舗をきっかけに、様々な人との交流を深めたい」と抱負を語った。中期的には、神戸地区の振興や、同店への顧客の流入を見込んでいる。「物販だけではなく、情報や文化の発信拠点にしたい」(岡崎社長)という。
(取材:樋口尚平)
■ファミリア 公式サイト
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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