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NYの視点:米国の強い消費が成長をさらに押し上げへ=8月消費者信頼感が約18年ぶり高水準
*07:36JST NYの視点:米国の強い消費が成長をさらに押し上げへ=8月消費者信頼感が約18年ぶり高水準
米国の商務省は29日に4-6月期国内総生産(GDP)改定値を発表する。前期比年率で速報値の+4.1%から+4.0%に下方修正される公算だ。しかし、4%台の成長に続いて、7−9月期も強い伸びが期待されている。
一方で、トランプ大統領の元側近が有罪判決を受け、元顧問弁護士は司法取引に応じるなど、大統領弾劾の可能性もささやかれ、政局への不安がくすぶる。また、米中貿易摩擦も暗礁に乗り上げたまま。トランプ大統領は中国に対して貿易で更なる圧力をかけることも辞さない構えを見せている。関税が米国経済の成長の逆風になる可能性など、リスク要因は多々ある。
そんな中、コンファレンスボードが発表した8月消費者信頼感指数は133.4と、悪化予想に反して、7月127.9から上昇し、2000年10月以降、ほぼ18年ぶり高水準となった。消費の勢いが現在予想されているペースを上回っている可能性が出てきた。
指数の現況値は172.2(7月166.1)は2000年12月来で最高。期待値は107.6と、7月102.4から上昇し2月来で最高。強い労働市場が消費者の信頼につながっている。賃金の伸びへの期待も2010年11月来で最高。しかし一段の雇用のひっ迫は予想されていない。このため、インフレ期待も4月来の水準に低下。賃金の上昇期待にもとづき、耐久財や自動車、家の購入意欲も上昇。耐久財の購入意欲はこの1年間で2番目に強い(53.1 前回47.8)。自動車購入意欲も12.3と、11.1から上昇した。
■・米・8月消費者信頼感指数:133.4(予想:126.6、7月:127.9←127.4)
現況:172.2(7月166.1)
期待:107.6(7月102.4)
雇用
十分:42.7(7月42.8)
不十分:44.6(7月42.4)
困難:12.7(7月14.8)
6カ月後見通し
雇用
増加:21.7(7月22.6)
減少:14.1(7月15.2)
不変:64.2(7月62.28)
所得
増加:25.5(7月20.4)
減少:7.0(7月9.4)
不変:67.5(7月70.2)
米国の経済は7割を消費が占める。消費者信頼感が高止まりしており、強い消費が米国の景気をさらに押し上げると予想される。9月に続き12月の追加利上げも正当化される可能性がある。《CS》
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