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肥満でも他のメタボリスクなければ早期死亡リスクは大きく上昇せず
肥満または腹部肥満(内臓脂肪蓄積)であっても、他のメタボリックリスクがなければ標準体重で健康な人と比べて早期死亡リスクが大きく上昇することはないという研究成果が発表された(論文、パブリックリリース、SlashGearの記事)。
研究では5件のコホート研究から成人男女5万人以上のデータを抽出し、メタボリックリスク(肥満・腹部肥満・高血糖・高血圧・脂質代謝異常)別に区分。追跡が行われた12.8 ± 7.2年の間に4,864名(9.0%)が死亡している。メタボリックリスクなし、または肥満のみのグループは若い人が多く、死亡した人の数もほかのグループより少なかったとのこと。最終的な死亡リスクのデータは年齢・性別・人種・喫煙の有無について調整が行われている。
肥満以外のメタボリックリスクが0または1つのみの場合、Metabolic Healthy Obesity(MHO)として「健康」な肥満扱いになる。日本のメタボリックシンドローム診断基準でも腹部肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質代謝異常のうち2つ以上に当てはまることが条件となっている。
しかし今回の研究では、肥満または腹部肥満のみの場合に死亡リスクが大幅に上昇することはないのに対し、他のメタボリックリスク要素が1つでも加われば死亡リスクが大きく上昇している。そのため、論文では健康な肥満の基準に問題があることも示唆している。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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