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ドイツ、スウェーデンに逆転勝利 連覇に望みつなぐ W杯ロシア大会
サッカーのロシアワールドカップ、グループF・ドイツ対スウェーデンの試合は後半ロスタイムに逆転に成功したドイツが2対1で勝利した。ドイツは敗れると敗退が決まる苦しい状況での逆転勝ち、一気に息を吹き返し勢いを取り戻せるか。
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■苦しみ抜いた末の勝ち点3
前回優勝国が崖っぷちで希望をつないだ。1対1で迎えた後半ロスタイム。相手ゴール前左エリアで得たフリーキック、クロースが動かし味方が止めたボールに対し、右足でカーブをかけたキックを放つ。ボールはそのまま壁を越え、キーパーも届かずネットに吸い込まれ、一瞬で歓喜がの輪が生まれた。
初戦となったメキシコ戦を0-1で落としたドイツはこの試合でもリードを許す。前半32分、相手のシュートが味方に当たりそのままGKノイアーの頭上を越えゴールに入り、スウェーデンが先制、後半早々に同点に追いつくも追加点が奪えずに試合は進んだ。
さらに攻守に渡り精力的な動きをみせていたDFボアテングが後半37分に2枚目の警告を受け退場、引き分けではグループリーグ突破が厳しくなるドイツはいよいよ窮地に立たされる。
しかし、守りを固めるスウェーデンに対し、10人ながらも試合終了場間際までゴールに迫ったドイツは決定的な場面を連発、最後の最後でクロースのFKで逆転に成功、苦しみながらも貴重な勝ち点3を手に入れた。
■ジンクスを覆せるか
過去2大会、前回優勝国が決勝トーナメント進出を逃していることもあり、この大会でもドイツの行方が注目を集めてきた。メキシコ戦では終始、相手の出足の良さに翻弄されドイツの特徴である組織力、さらには力強さも封じられた印象だった。
2戦目も退場者を出すなど劣勢に立たされ、また、同じグループで先に行われたもう1試合、メキシコ対韓国はメキシコが勝利しており、引き分けも許されない状況に。誰もが悪夢が頭を過った中での劇的な逆転ゴールだった。
これでドイツは3戦目で韓国と、同じく勝ち点3で並ぶスウェーデンはメキシコと対戦する。いずれも勝利した場合は得失点差により順位が決まる為、2試合とも激しい展開が予想される中、ようやく目覚めた大国・ドイツは決勝トーナメントへ、そして連覇へ向けて韓国を圧倒する試合展開が求められる。
世紀の祭典に漂う不名誉なジンクスを覆すのはやはり、不屈のゲルマン魂なのだろうか。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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