東電、福島第2原発を廃炉へ 知事に伝える

2018年6月15日 14:15

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記事提供元:エコノミックニュース

 東京電力がやっと福島県民の求めに応じ、14日、福島第2原発の廃炉方針を明らかにした。福島県知事は早期の廃炉を東電や政府に求めていた。廃炉が実現すれば世界にも類を見ない原発事故による被害を受けている福島県から10基の原発すべてが消えることになる。ただ、廃炉まで相当時間がかかりそう。

 東京電力の小早川智明社長は14日、福島県の内堀雅雄知事を訪ね、廃炉の方向で検討すると表明。「このままあいまいな状態を続ければ復興の足かせになるのではないかと思った」とこの時期での表明理由を述べた。具体的な廃炉スケジュールについては「今後検討をすすめていく」としている。

 菅義偉官房長官は14日の記者会見で「地元の要望や福島県の現状を受け止め判断し、廃炉の方向性を示したもので、政府として評価したい」と述べた。

 福島第2原発は第1原発から南12キロのところにある。現在、1~4号機すべて停止状態で、全号機で使用済燃料プール内にある全燃料の冷却を行っている。(編集担当:森高龍二)

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