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「社員の健康」をケアする企業 三菱地所の取り組み
昨今「社員の健康は企業経営にも重要」とする経営者が多い。しかしよくよく考えてみるとそれも、社員自らが進んで「健康的な生活を心がけ、健康な身体を保つ努力」を意識し実践することが前提。でなくては会社が「業務別事業時間帯」や「オフィス環境」「社員食堂の改善」等々を行っても、掛け声倒れの「画餅」に終わってしまうのがおち。
その意味で注目に値するのが、丸の内の大家である三菱地所が始めた「カラダ改善チーム対抗戦」だ。運動など「自らを健康体に導く」ための道義付けを意図したものである。例えば昨年10月から12月に行われたケースを例にとると、こんな具合である。
★各部署で1チーム(5人)を編成。2チーム参戦や部署を越えた混成チームもあり、40チームがエントリー。
★何を競い合うのかというと、指定の体組成計を使った「脂肪量」「筋肉量」の増減。エントリーするだけあり、日頃から体力づくりにいそしんでいる面々が大方。ましてやこの約2カ月間は「脂肪・筋肉」増に、ことさらに励む時間を過ごす。
★脂肪量が100g減ると1ポイントが、増えるとマイナス1ポイントが付与される。筋肉量も同様に増減に対しプラス・マイナスのポイント制を導入。
★またチーム制にとどまらず、部署のスタッフの1日当たりの歩測数にもポイントが与えられる。男性なら1日9000歩以上、女性なら8500歩以上歩いた日は1ポイントが与えられるという枠組み。
そしてこの時の対抗戦では、広報部が優勝。10万円が授与され、メンバー内の貢献度No1のスタッフには副賞が贈られた。
同社ではこの他にも「社員の健康」を図るイベントを多々展開している。前記のコンテストを含め各種イベントの企画・実行を行う人事部ユニットでは「エレベータでなく階段を昇る、1駅程度なら歩いて移動する社員が増えています。コンテストの参加者に誘われたりして、皇居ランの仲間に入るなどの具体例も多く聞かれています。そうした健康づくりの輪が広がることで、社員間のコミュニケーション向上にも繋がっています」と強調した。
一方の肝心要「経営者の健康体づくり」の実態は、聞き漏らしてしまった。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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