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テスラEVよりも小型ガソリン車がCo2排出量は少ない 車重規制で生き残るのは小型車!
生産から廃車までのCo2排出量を見ると、結局のところクルマは軽量であることが決め手となる。テスラ・モデルSP100Dなどの大型で豪華なEVよりも、排気量1,200cc以下のガソリン小型車のほうが、結局のところCo2排出量が少ないことが言われている。これは「生産から廃棄までの自動車の生涯Co2排出量」で見ているのだ。大型車は車重が重く、小型車は軽くできる。
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排気ガス規制を始めたときから、車重ごとの規制となってきた。しかし、地球温暖化が人類の死活問題である以上、最も手っ取り早い規制は「車重を規制する」ことなのだ。
VWをはじめ排気ガス規制で不正をするメーカーも出でている。これでは世界で取り組んできた排気ガス規制の努力が吹き飛んでしまう。こんなことなら車重規制を設けて、「軽量」な車しか作ってはならないとしておけばよかったのではないか。そうすれば「ダウンサイジング・ターボエンジン」のように排気量そのものが減るので、EV技術が開発されても、発電や、豪華内装などで重いボディを造る際に発生するCo2を抑えることが出来たというわけだ。
では、なぜ人類は車重規制に乗りださなかったのであろうか?もっとも優先されたことは「儲け」である。「大型車は利益率が高い」との事実があり、豪華装備の大型車を生産したかったのだ。もっとも露骨に言動していたのは米メーカーで、フォードCEOはマスメディアに向かって「大型車はまだまだ売れる」と表明していた。たしかに景気の良い時には大型車が売れて利益が上がるのだ。
アメリカ企業の経営陣は、株価や配当を短期的に確保できないとクビになることも多い。そのため自分の立場を確保することが最優先となり、短期的利益を求めて、小型車の開発をなおざりにしてきた。アメリカ企業の性だ。これは「投資効率」最優先で動いているアメリカ資本主義の宿命があり、それは現在、日本をはじめ世界に広がっている。
地球温暖化が進み、北極海の氷が解けはじめているが、その北極海で新たな油田開発が進められており、さらに地球温暖化を進める結果となっている。「利潤」を追い求める資本主義の哀れな姿だが、この動きは人類滅亡まで続くと見なければなるまい。
自動車業界においても、「温暖化防止」が目的であるのに、EVを推し進める動機は「儲け」である。ディーゼル排ガス不正が起きたのは、人類が地球温暖化を「深刻に受け止めていない」表れである。同じように、「車重」制限を求めるほうが効果は確実で、現在の技術でも対応可能であるにもかかわらず、大型で重い車を造るのは「深刻さが分からない」ためである。
例えば、販売できるクルマを車重制限で1トン未満と定めるとすると、小型にすることだけでなく、EV化で居住空間を大きくしようとしたり、軽量材料の開発が進み、エンジンの熱効率の向上も進むだろう。すると結局のところ、中・大型車でも軽量な車が出現することとなろう。それまでユーザーは、小型で簡素な内装のクルマで我慢すれば、すぐに効果が表れ、変な不正も起こらなくて済んだはず。
「目先の利益にとらわれるのが、人間の愚かなところ」と自覚できないで滅びゆく人類の姿は、情けなくもなる思いだ。ともかくも、現在は小型軽量化技術が進歩するまで豪華装備車をあきらめ、「小型・軽量・小排気量」の車で我慢するべき時かもしれない。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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