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東京メトロ、日比谷線でBGM放送を試行運用
日比谷線の13000系車両(画像: 東京メトロの発表資料より)[写真拡大]
東京メトロは、1月29日から日中時間帯の一部運行において、より快適な車内空間を演出することを目的に、日比谷線13000系車内でBGM放送を試行運用する。
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この試みだが、実はちょっとした手違いから車内にBGMが流れたときの乗客の反応が、意外にも好意的であったことから着想を得たもので、通勤用列車、それも営業列車内でのBGMの放送は国内で初の試みとなる。乗客の反応などを見ながら当面の間運行する予定だ。
2017年3月にデビューした13000系車両は、車内スピーカーには高音質ステレオ放送システムを搭載し、よりクリアな音質を楽しむことができる仕様となっている。
BGM機能は、イベント列車の運行や、車両点検時のスピーカー試験のために導入したが、今般、日比谷線の利用者により快適な車内空間を提供することを目的に、営業列車において実施することとした。
実施運行区間は日比谷線中目黒駅から北千住駅間で、東武スカイツリーライン内ではBGMを流さない。
運行時間は平日・土休日ともに10時~14時にかけてとなっている。事故や荒天などの理由でダイヤ乱れが発生した場合はBGMを流さない可能性がある。放送BGMは奇数編成の場合はクラシック音楽でドビュッシーの「月の光」、ショパンの「ノクターン」、メンデルスゾーンの「春の歌」を予定している。
また偶数編成の場合はヒーリング音楽で、Mitsuhiro(光氷櫓)こと永野光太郎氏の手掛けた「朝空を開いて」、「そよぐ緑」、「陽を浴びて」を流す予定でいる。
一定期間試行運用するのには理由がある。利用者からの意見を広く抽出し、今後はどのように運用するのか、運行時間の策定や曲目の選定なども含めて分析する。それをもとに今後のBGMの有用性等を検討すると共に、ほかの路線でも拡大するかを検討するからだ。
BGMを流す時間帯に関しては大いに議論の余地がありそうだ。混雑緩和や乗客のストレス緩和を目指すのなら、本来一番混雑する時間帯に試行運用することも必要だろう。また音楽の選択などに関してもかなり検討できる。今後の展開には期待が持てそうだ。(記事:M_imai・記事一覧を見る)
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