【業績でみる株価】ズームは目先的な過熱感解消、17年12月期増収増益予想

2017年12月26日 10:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ズーム<6694>(JQ)は、ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。17年12月期増収増益予想である。株価は12月4日の上場来高値から反落したが、目先的な過熱感が解消して調整一巡感を強めている。

■ハンディレコーダーが主力の音響機器メーカー

 17年3月JASDAQに新規上場した。ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。マルチエフェクター、ハンディビデオレコーダー、プロフェッショナルフィールドレコーダーなども展開している。自社で製造機能を持たないファブレスメーカーである。

 17年11月にはイタリアのMogar社と共同出資で、音響機器の販売代理店として子会社を設立し、新たなMogar社(当社出資比率51%)とする基本合意書を締結した。

■17年12月期増収増益予想

 17年12月期の連結業績予想は、売上高が16年12月期比0.8%増の60億19百万円、営業利益が3.7%増の2億99百万円、経常利益が45.9%増の2億99百万円、純利益が33.3%増の2億38百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比8.3%増の47億80百万円、営業利益が45.8%増の2億23百万円、経常利益が3.0倍の2億10百万円、純利益が2.1倍の1億71百万円だった。計画超の増収増益だった。ハンディビデオレコーダーが16年10月発売の新製品効果で想定以上に大幅伸長した。地域別では主力の米国向けが好調だった。営業外では為替差損が大幅減少した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.4%、営業利益が97.4%、経常利益が70.2%、純利益が71.8%と順調である。売上高と営業利益の進捗率が高水準だが、第3四半期までに主な新製品の投入を終了しているため、第4四半期の売上高が減少する見込みとしている。

■株価は目先的な過熱感解消

 株価は急伸した12月4日の上場来高値3540円から反落したが、3000円近辺で下げ渋る動きだ。12月25日の終値は2828円で、今期予想連結PERは約26倍、時価総額は約63億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線が接近し、目先的な過熱感が解消して調整一巡感を強めている。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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