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【業績でみる株価】テンポイノベーションは18年3月期大幅増収増益予想、基準日18年1月末で株式4分割
テンポイノベーション<3484>(東マ)は、飲食店向け物件に特化した店舗転貸借事業を展開している。成約数と保有物件数が順調に増加して18年3月期大幅増収増益予想である。なお基準日18年1月31日(効力発生日18年2月1日)で1株を4株に分割する。これに伴い配当予想を実質増額修正した。株価は17年10月IPO後の売りが一巡して戻り歩調だ。
■飲食店向け物件に特化した店舗転貸借事業を展開
17年10月東証マザーズに新規上場した。飲食店向け物件に特化した店舗転貸借事業を展開している。クロップス<9428>の連結子会社である。
「東京」地区で「飲食店」の「居抜き」店舗の賃借権を保有し、飲食店に転貸借する。飲食店にとって、出店時には開業費用の削減、退店時には原状回復費用の削減に繋がるメリットがある。
収益はランニング収入(保有管理物件からの賃料収入・更新手数料収入等)が約9割、イニシャル収入(礼金等の手数料収入や造作物の売却収入などの一時的収入)が約1割である。
保有物件数の増加によって「保有物件数×転貸差益額」収益が積み上がるストック型の収益モデルである。17年3月期末の保有管理物件(当社が賃借した店舗物件のうち、店舗出店者と転貸借契約を締結している物件)は16年3月期末比214件増加の1029件、解約率は0.7%だった。
■18年3月期大幅増収増益予想
18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比23.0%増の66億26百万円、営業利益が35.6%増の4億22百万円、経常利益が23.1%増の4億03百万円、純利益が31.6%増の2億63百万円としている。新規契約の増加で販管費の増加を吸収して大幅増収増益予想である。成約数(新規契約と後継契約の合計)は13.1%増の346件、保有物件数は224件増の1253件の計画としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比27.1%増の31億74百万円、営業利益が49.3%増の2億03百万円、経常利益が48.6%増の2億11百万円、純利益が50.5%増の1億37百万円だった。成約数は21.1%増の161件、期末保有物件数は1133件だった。
通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は、成約数が46.5%、保有物件数が46.4%、売上高が47.9%、営業利益が48.1%、経常利益が52.5%、純利益が52.4%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。
なお基準日18年1月31日(効力発生日18年2月1日)で1株を4株に分割する。これに伴い配当予想を年間8円(期末一括)に修正した。分割前に換算すると年間32円となり、前回予想(24円60銭)に対して実質7円40銭増額した。
中期計画の目標値には、20年3月期の成約数480件、期末保有物件数1830件、売上高95億円、営業利益5億円を掲げている。
■株価は売り一巡して戻り歩調
株価はIPO後の売りが一巡して戻り歩調だ。11月15日安値4250円から切り返して12月15日には5990円まで上伸した。12月20日の終値は5770円、今期予想PERは約44倍、時価総額は約122億円である。
週足チャートで見ると安値圏の下ヒゲで底打ちを確認した形だ。戻りを試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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